めざせ百名画

旅行も山もどうもご無沙汰なので、現実的な映画鑑賞をテーマにしてみました(いい加減)

55(幕が上がる)

2016-03-20 06:30:05 | 日記
3/16(水)

中7日も映画を観なかったなんて今年初めてで、禁断症状が出そうです(笑)

特集で、2,3日サイクルで良い映画をやっている池袋の名画座へ。

飲んでる時間が無いので松屋で牛丼





みそ汁サービスは嬉しいんですが、このゴマ胡椒の意味が判りません(味を感じない?)





ポスターを見て、へえ?モモクロが出てるんだ?一度じっくり顔を見たいな、くらいのミーハー気分ではありました。

女の子たちが円陣を組んでます。

うな垂れてます。

試合で負けて、3年生が引退の図式です。

泣けるんですが、あまりに無惨な負けだと笑っちゃいますが。

高校の柔道部の最後の思い出ないなぁ?

弐段を取りたくて、3年の夏過ぎまで私だけダラダラ(就職組のヤニさんも居たかな?あだ名通りのタバコ吸いで、ダブりのオヤジでした)

部活に出てたので、切れ目が不明瞭です。

大学のヨット部はわかり易いです。

4年の4月のインカレ予選が終わって、(勿論、決勝に進めばGWまで続くんですが、そんな心配は無し。砂浜のそこら中で、弱小学校の儀式が

行われてる)浜に帰ってきて片付けてると、ササッと後輩たちが寄ってきて手足をつかまれ、大の字になったまま海の中へ皆で入っていき、

海面に浸けたり出したり、あの、拷問の一種の顔を水に浸けるイメージですか(泣)

特に後輩に恨まれてると、姿勢がうつ伏せにされてより恐怖…

どうやら演劇部のようです。

3年生が去って、2年生4人(当然モモクロ)が使い終わった小道具なんかをドラム缶で燃やしてますが、流れで新部長が決まります(押し付け)

くっきりえくぼが出るあの娘です。

弱小クラブなので練習場もなく、今日は放課後の美術室を借りてますが、若い先生は「へぇ?ジプシーなのね?」とか言いながら興味ありそうです。

長い黒髪で薄いメガネで白衣を着た姿にジュキューン!と射ぬかれました(一目惚れ)

顔は黒木華に似てますが、あっちはもっと野暮ったいもんなぁ、全然レベルが違います。

演劇の事を知ってそうな先生にピンときた部長が、強引に彼女を部に引っ張ります(満更でもない)

こんなのどう?と先生からお題が出たのを部長が逆切れしたら…わかった、と演じる様がまたゾッコン!

窓際に座って髪留めを外し、ざっくりの黒髪を風になびかせながら演じる様は只者ではありません(その後、ググッて、実は有望若手女優

だったと知れる)

良い指導者を得て、生徒たちの隠れた才能も芽を出していきます。

先生も乗ってきて、東京で夏合宿やろう!

生徒の親がマイクロバスを出してくれるのですが、なんと天龍源一郎!(笑)

こないだ引退したと思ったら俳優に転向か?

地区予選敗退が当たり前だった部が、目指すは全国大会!と盛り上ってます。

高校演劇の世界の不思議?不条理?なんですが、秋に地区予選があって、そのあと県大会、ブロック大会と続いて最後の全国大会は

翌年の5月なので、あれ?3年生(モモクロ)は卒業して出れないんです(泣)

後輩たちに託して居なくなる…格好いいか?

皆の頑張る姿に久しぶりに涙が溢れます。

脇役も良いです。

母親役の清水みち子、国語の先生(誰だろ?)も素敵です。

評価も異常に高いです。

「モモクロにも、演劇にも興味がない人でも楽しめる映画」

「少女がプロフェッショナルになっていくドキュメント」

『星を見ながら、じっと宇宙の無限を考えたりしてると、ふっと涙があふれそうになってくる』(安部公房)

いやホントこの感覚です(涙)

そして極めつけ!

「110分過ぎまで、モモクロの映画ということを忘れていた」

こんなにレベルの高い映画とは思いませんでした。

一杯泣かせていただきました(気持ち良い!)

やばいな、モモクロ、病み付きになります。

そして、やっと歌い出すモモクロの横で流れるエンドロール…

ええッ?黒木華?

いつのまにあんな素敵な女優さんになったんでしょうか?

広瀬すずと一緒にリストに並べておきましょう!(若い頃の倍賞千恵子も入ってます)

せっかく良い映画を観た後の、この気持ちを汚されたくなかったので、余程帰ろうかと思いましたが、2本立てです(泣)