めざせ百名画

旅行も山もどうもご無沙汰なので、現実的な映画鑑賞をテーマにしてみました(いい加減)

60(マジカルガール)

2016-03-24 06:28:30 | 日記
3/21(月)

やっとちゃんと休みです。

来月、小岩の温浴施設が閉館になるので(ショック!)定期券を小岩まで買う意味がなくなります(支店が小岩にあるのですが、行く事も

ほとんどないし)平井までとして(もがみがわ)同じ定期料金どこまで行けるかしら?(今は有楽町)とググルと…

へぇ?市ヶ谷まで行けますね?ってことは、飯田橋の名画座も守備範囲になりますね。

来月から変えましょ!

ってな訳で、今後は切り捨ての有楽町へ(こっちより、飯田橋・池袋方向の需要が多い)

この映画館(01の4階)はいつも混んでいて困るんですが(でも上質の映画多し)





ロビーでパンフを見てたら…ルノワール?





ムーランなんちゃらが初来日中だそうです(遅)

良く見ると…オルセー・オランジェリーから来てるとか。

観てる筈ですよね?(泣)

ロビーに実物のコスチュームが飾られてます(萌え)





着てみたい…

冒頭のシーンは教室の中での(小学校?)先生と女生徒のやりとり。

少女が手品でメモ紙をフッと消滅させます。

ガラッと話は変わって本題へ。

スペイン映画です。

監督が日本萌えらしく(特にマドマギらしい)メインテーマ?になってます。

教師だったが失業中の父親の一人娘は白血病で、本人もそう長く無い事を悟ってます(昔、少女マンガでこんな設定よくありましたね?)

魔法少女のコスチュームが欲しいそうです。

父親がググッてみたら…有名なデザイナー作品のようで7,000ユーロ!(失業中)

う~ん、と考えた結果、宝石店のショーウィンドーを叩き割ろうとしたら(まぁ安易な)上からゲロが降ってきました(笑)

勢いをそがれた父親は立ち去ろうとします。

吐いた主は心を闇に閉ざされた人妻で、大量に薬を飲んだものの気持ち悪くなって吐いたと。

普通トイレとか流しに吐きませんか?

スペインでは通りが流しなのか?

慌てて彼を引き止めて、シャワーで綺麗綺麗してもらって、そのままベッドイン!zzz

旦那は医者、と聞いてピーンと閃きます。

人妻に電話します。

「旦那に黙って欲しくば7,000ユーロ払え!」

ゲスの極みです(旬)

しかし、自由な金を持ってない彼女は困った挙句、知り合いらしい斡旋マダムの家へ。

1日で大金を稼ぎたい…あるんですね?そんなお仕事(昔取った杵柄のようです)

迎えの高級車に乗ると、邸宅に連れて行かれ、執事みたいのにルールを説明され(あるキーワードを提示されて、それを口にしたら終了。

引っ張るほど実入りが良くなる由。なんかどっかで聞いた事あるような?)ドアの中へ消えていきます…

首尾よく金を手に入れた彼女から7,000ユーロせしめた父親は早速ドレス(ロビーに飾ってあった奴)を入手し娘にプレゼント!

箱を開けた彼女は服に驚き喜んでますが…何かを探してる様子です。

どうしたの?と父親が聞いても、ううん、別に、と答えるのみ。

何じゃろ?といぶかしんだ父親がまたググると…

魔法少女はどうやら魔法の杖を持ってるようです(笑)

おいくらまんえん?…20,000(泣)

なんかもう価値観というか倫理観というかどっかいっちゃってます。

他に頼る?当ても無いので人妻に同様の要求。

夫に相談する訳にもいかず再び謎の館へ。

今度は希望額が高額なので、入り口にトカゲマークがついた特別室へ(ラストで外人が下手な日本語で歌う曲があって、エンドロールの

クレジットにakihiro miwa がありました。繋がりましたか?)

但し、案内する人は居ません。

扉にささってる封筒(前回はキーワードが書いてあった)を開けてみると…白紙です(恐)

刑務所から出所したばかりの老人の家を尋ねていく人妻。

因縁がありそうです。

ボロボロで入院して、包帯人間になった人妻から、男に脅されてると聞いた老人は、銃を手に入れて父親の家へ向かいます…

最後にまた手品のシーンが出てきて、あーそうか、と思い出した所で流れるテーマ曲が長山洋子!

演歌の大御所がアニメ声で歌ってます(見事!)

ハチャメチャですが凄みのある映画です。

大したモンです、スペイン映画!(オリベイラは眠かったが)

しかし、銃で額を撃つと血はどう流れるんでしょうね?

映画ではポン!と小さな丸い穴が開いてましたが…








59(野火)

2016-03-24 05:51:08 | 日記
監督曰く

「あまり説明したくないんで(映画の中では)詳しくは解説本を買ってください」

ロビーでサイン本売ってました。

結構抜け目ない?(笑)





ま、こっちが目当てですからね。

監督が主演でもあります(どんだけ低予算?)

共演で知ってるのはリリーフランキーのみ。

タモリ曰く、常に酔っ払ってるクズオヤジで、週刊誌にイラスト入りのエッチな連載をしてたイラストレーターが、今や立派な俳優ですね?

第二次大戦末期のフィリピン、レイテ島。

結核を患ってる主人公(なんでそんなのが兵隊になれた?)が隊長に病院に行くように言われますが、ジャングルの中の病院に行くと、そこら中に

病人や死体が転がってるし、中では麻酔もなしに(多分。すごく痛がってるので)身体を切り刻んでる軍医が、「胸が痛い?アホか!」と一蹴

されます。

トボトボ隊に帰ると、そっちでも邪魔者扱い(そりゃそうだ、壕も掘れない役立たず)行ったり来たりしますが最後には、自決しろ!と引導を

渡されます(泣)

無理矢理?徴兵しておいて酷い仕打ちです(奥崎謙三も怒る訳だ)

リリーさんは、こういう役似合ってます。

足を怪我して、気の弱い若者を子分にして凌いでます。

人間、どんなに腹が減っても、死ぬ前にタバコを吸いたいもんだ、が持論で、手持ちのタバコと芋を交換してます。

フィリピンなのにバナナはないのか?(泣)

こういうサバイバルでは、摩擦熱で火を熾せるかも重要なスキルで、それが出来ない奴は泥がついた芋を生で齧って…下痢してます。

バングラデイッシュの食堂で水道の水を飲んで、水下痢(お尻から小便が出るイメージ)になったのを思い出します。

まさに「生水は飲むな」ですが、自然豊かな日本人には浸透しづらい意識ではあります。

ニューギニアから転戦してきた(良く来れたね?)兵隊は、人肉を食ったとうそぶいてます。

ここフィリピンでも、そこら中に死体(もしくは死にかけ)だらけで、視点を変えれば食料豊富とも言えるのでしょうが。

餓死するのか、食べちゃうのか。

主人公も、知らずうちに食べた「犬の肉」

そんな訳ないじゃん?

戦争映画といっても、まともな戦闘はもう行われていなくて、撤退していくボロボロ日本兵が、待ち伏せる米軍から雨アラレと銃弾を浴びせられ

、また食料が増えていきます…

無茶苦茶な話です。

大岡昇平は読んでませんが、なんか読む気もしないなぁ…