今年で4年目を迎えた宮古ニュートンスクール。第2回目「山口川でカニや魚を捕まえよう」が開催された。これは,地元の小学生による魚類生態調査である。
今年は,地元の小学5,6年生30名が参加し,外部から東京大学大学院の院生,東京海洋大学の学生も加わった。
地元小学校の生徒といえど,滅多に遊ぶことができない山口川で初めての魚類調査。30人中,山口川に入ったことがあるのは2人だけであった。
はじめてはいる女子生徒は不安げな顔をしていた。「本当に魚なんかいるの?」という様子が見受けられた。ところが,生きたモクズガニを発見すると,「あっ,何かはいっている」と眼の輝きがみるみる変化していく。
寄生木公園近くの第1グループは,上流へ向かって調査するがなかなかつかめることができない。数日前の増水で,魚が下流の方へ流されたようである。半分あきらめかけた時,「さあ,みんな並んでタモ網を構えて。」と,ボランティアの元校長先生が声をかける。6人の生徒が下流側でタモ網で川を塞ぐ。上流側の石をごろごろと動かす。すると,一瞬で川が砂で茶色に濁った。子どもたちは半信半疑。「さあ,一気に網を挙げてみよう。」
すると「わあ,はいったー。」「何かの魚が入っているー。」と,カンキョウカジカとカジカを一緒に捕まえることに成功。生徒たちは,今年も新たな発見をしたのだった。
宮古ニュートンスクールは,2年間の文科省の補助事業の後,宮古市が単独で事業を継続。当日は,教育長,学校長,元校長,学校教育課長など多くの教育関係者がボランティアとして運営にあたる。地元の保護者からも高く評価を受けており,毎年山口川調査の前には地元の山口川を守る市民ネットワークの会会員や宮古市民の皆さんにより,延長3kmの草刈りをやっていただいている。
大人たちが一丸となって子どもたちを育成しようとするå取り組みに敬意を表したい。
今年,発見したカニや魚類一覧
モクズガニ,モクズガニの稚ガニ,カンキョウカジカ,ウツセミカジカ,ドジョウ,ヤマメ,アブラハヤ
※写真は,寄生木公園付近で採集されたカンキョウカジカ(上)とカジカ(下)
今年は,地元の小学5,6年生30名が参加し,外部から東京大学大学院の院生,東京海洋大学の学生も加わった。
地元小学校の生徒といえど,滅多に遊ぶことができない山口川で初めての魚類調査。30人中,山口川に入ったことがあるのは2人だけであった。
はじめてはいる女子生徒は不安げな顔をしていた。「本当に魚なんかいるの?」という様子が見受けられた。ところが,生きたモクズガニを発見すると,「あっ,何かはいっている」と眼の輝きがみるみる変化していく。
寄生木公園近くの第1グループは,上流へ向かって調査するがなかなかつかめることができない。数日前の増水で,魚が下流の方へ流されたようである。半分あきらめかけた時,「さあ,みんな並んでタモ網を構えて。」と,ボランティアの元校長先生が声をかける。6人の生徒が下流側でタモ網で川を塞ぐ。上流側の石をごろごろと動かす。すると,一瞬で川が砂で茶色に濁った。子どもたちは半信半疑。「さあ,一気に網を挙げてみよう。」
すると「わあ,はいったー。」「何かの魚が入っているー。」と,カンキョウカジカとカジカを一緒に捕まえることに成功。生徒たちは,今年も新たな発見をしたのだった。
宮古ニュートンスクールは,2年間の文科省の補助事業の後,宮古市が単独で事業を継続。当日は,教育長,学校長,元校長,学校教育課長など多くの教育関係者がボランティアとして運営にあたる。地元の保護者からも高く評価を受けており,毎年山口川調査の前には地元の山口川を守る市民ネットワークの会会員や宮古市民の皆さんにより,延長3kmの草刈りをやっていただいている。
大人たちが一丸となって子どもたちを育成しようとするå取り組みに敬意を表したい。
今年,発見したカニや魚類一覧
モクズガニ,モクズガニの稚ガニ,カンキョウカジカ,ウツセミカジカ,ドジョウ,ヤマメ,アブラハヤ
※写真は,寄生木公園付近で採集されたカンキョウカジカ(上)とカジカ(下)