マルセイユからTGVで東へ2時間と30分。山々と海に囲まれた国,モナコ公国にたどり着く。フランス語が公用語で,世界で2番目に小さい独立国である。
駅は長いトンネルの中。長いトンネルきれいに配置された照明に感心しながら,私たちは,海を目指した。プラットフォームを西の方へと歩く。改札口を出て,さらに長いトンネルが続く。15分で色とりどりの美しい景色と建築物を見ながら,海岸線へと急ぐ。行き先は1906年にモナコ公国アルベール1世が建設した海洋博物館だ。この博物館は,山々に囲まれたモナコ公国と地中海を一望できる場所にあって,海に面した絶壁に立つ3階建てのビルディングである。
なぜ,アルベール1世は海洋博物館を建てたのか?その答えが宮殿のそばにある石碑に刻まれている。「La science decouvrant les richesses ed l’ocean(恵みの海を科学的に研究する)」というのが設立時の彼の言葉である。ここでいう恵みの海とは何であろうか?と,思いを巡らせた。
博物館の展示は,アルベール1世が活躍した時代の遺品や当時の研究成果や海洋観測機器だ。特に,採水機や採泥機,コアサンプラー,プランクトンネットは,現在も使用されており,先駆的な海洋研究を行ったことを伺わせる。事実,地中海並びに周辺海域の海洋研究の拠点として,様々な国際会議が開催されたことが紹介されている。
アルベール1世が活躍した当時の歴史上重要な出来事をB4版ほどのプレートに紹介されている。そのプレートの一つに,1890年,北里柴三郎がベーリングと共に破傷風の血清を作ったと刻まれていた。この時代,とても大変な大発見であることが分かる。
これらの展示物から,アルベール1世が目指した海洋研究とは,海洋の科学的な研究である。
特別展示は,極域の科学研究の歴史と現状である。全体的に,漁業という視点からみると,決して十分とは言えない。あくまでも,海洋科学の歴史を展示した博物館なのである。(写真は海沿いに建つモナコ海洋博物館)
駅は長いトンネルの中。長いトンネルきれいに配置された照明に感心しながら,私たちは,海を目指した。プラットフォームを西の方へと歩く。改札口を出て,さらに長いトンネルが続く。15分で色とりどりの美しい景色と建築物を見ながら,海岸線へと急ぐ。行き先は1906年にモナコ公国アルベール1世が建設した海洋博物館だ。この博物館は,山々に囲まれたモナコ公国と地中海を一望できる場所にあって,海に面した絶壁に立つ3階建てのビルディングである。
なぜ,アルベール1世は海洋博物館を建てたのか?その答えが宮殿のそばにある石碑に刻まれている。「La science decouvrant les richesses ed l’ocean(恵みの海を科学的に研究する)」というのが設立時の彼の言葉である。ここでいう恵みの海とは何であろうか?と,思いを巡らせた。
博物館の展示は,アルベール1世が活躍した時代の遺品や当時の研究成果や海洋観測機器だ。特に,採水機や採泥機,コアサンプラー,プランクトンネットは,現在も使用されており,先駆的な海洋研究を行ったことを伺わせる。事実,地中海並びに周辺海域の海洋研究の拠点として,様々な国際会議が開催されたことが紹介されている。
アルベール1世が活躍した当時の歴史上重要な出来事をB4版ほどのプレートに紹介されている。そのプレートの一つに,1890年,北里柴三郎がベーリングと共に破傷風の血清を作ったと刻まれていた。この時代,とても大変な大発見であることが分かる。
これらの展示物から,アルベール1世が目指した海洋研究とは,海洋の科学的な研究である。
特別展示は,極域の科学研究の歴史と現状である。全体的に,漁業という視点からみると,決して十分とは言えない。あくまでも,海洋科学の歴史を展示した博物館なのである。(写真は海沿いに建つモナコ海洋博物館)