Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

クニマスの発見の快挙

2010-12-16 | 水圏環境リテラシープログラム
驚いた。絶滅したと誰もが信じて疑わなかった。それががくつがえされた。しかも、それは良い意味で。この様な事は、今時あり得ないのではないか。

魚類を愛好する人間の一人としてこのうえない喜びである。
次は、生態調査が望まれる。どこで産卵しているのか、どの様な再生産を繰り返してきたのか。多魚種との競合関係はどうなっているのか。なぜ、交雑個体が見当たらないか。

悪者扱いされがちな人為的な行為が70年の歳月を経て評価された。

それはさておき、今回の大発見の立役者はたいしたものだ。もし、熱心に探索を続ける人物がいなければ、見出す事だできなかったであろう。そしてそのエネルギーとは、単なる研究者としての専門知識のみならず、専門分野をわかりやすく伝えようとする社会知識の両面を備えた両義的な精神。この両義的人間がこれからの時代を切り開く人物であるという確信を持った。