津波被害にあった沿岸域では復興のための住民説明会が始まった。
「県が行った津波シミュレーションの結果,別紙資料の方になっています」と説明したのは,役場職員の防災担当者。「防潮堤は14.5mで今回の津波に耐えられます。」と淡々と語った。その脇には,コーディネーターという大学教員が鎮座し,その隣に組長,役場の重鎮が座る。
今回の住民説明会では,防潮堤を基本とした災害に強いまちづくりという県の方針を受け,それぞれの地域ごとに同じような説明が繰り広げられるのだろう。
こんなリアス式海岸の狭い町に14.5mのすり鉢のようなものを作っていかがなものか,人の心情を考えない計画を一体誰が考えたのか,と疑問に思う。早速,県に聞いてみる。すると,はやり,この津波シュミレーションは県が作ったものではないのである。調べたところ,土木関係の協会が受託し,大手コンサルが作成したものであった。おそらく,県の命を受けコンピューターで作成したものであろう。5月に問題となった地形の問題などは一切触れられていない。
この津波シミュレーションにはどれだけ,地元の住民の意見が反映されているのだろうか。コストの面が強調されるが,地元の人間の心情を考慮した津波シミュレーションを提示して欲しかった。時間がないのはわかるが,ここはじっくりとかけるべきである。
安心して暮らせる環境づくりには,学術的な計算結果と共に住民の意見をしっかり反映した,何より作成した人間が住んでもいいと思えるような計画を作成していただきたいと切に思う。
「県が行った津波シミュレーションの結果,別紙資料の方になっています」と説明したのは,役場職員の防災担当者。「防潮堤は14.5mで今回の津波に耐えられます。」と淡々と語った。その脇には,コーディネーターという大学教員が鎮座し,その隣に組長,役場の重鎮が座る。
今回の住民説明会では,防潮堤を基本とした災害に強いまちづくりという県の方針を受け,それぞれの地域ごとに同じような説明が繰り広げられるのだろう。
こんなリアス式海岸の狭い町に14.5mのすり鉢のようなものを作っていかがなものか,人の心情を考えない計画を一体誰が考えたのか,と疑問に思う。早速,県に聞いてみる。すると,はやり,この津波シュミレーションは県が作ったものではないのである。調べたところ,土木関係の協会が受託し,大手コンサルが作成したものであった。おそらく,県の命を受けコンピューターで作成したものであろう。5月に問題となった地形の問題などは一切触れられていない。
この津波シミュレーションにはどれだけ,地元の住民の意見が反映されているのだろうか。コストの面が強調されるが,地元の人間の心情を考慮した津波シミュレーションを提示して欲しかった。時間がないのはわかるが,ここはじっくりとかけるべきである。
安心して暮らせる環境づくりには,学術的な計算結果と共に住民の意見をしっかり反映した,何より作成した人間が住んでもいいと思えるような計画を作成していただきたいと切に思う。