Into somethin'
最もクールなジャケットを一枚選べと言われれば、これからスタカンのカフェ・ブリュだな!無論、クールなジャケは、間違いなくクールな演奏であるので、ラリーの演奏は他のオルガニストと比べても、そのモダンさ、クールさにおいて一二を争う演奏だ。師匠であるグリーンの演奏も控えめではあるが決めるべき時に決め決めなフレーズをぶっこんでいる。オルガンとのユニゾン的なリフも超クール。そういえば小山田圭吾のInto Somethin'もクールの極みだ!(しかし、こんな短文なのに5回もクールつかってる 汗)
彼の死のほぼ1週間前のKeystone cornerでのライブ。白鳥の歌というにはあまりにも美しく、そしてパワフルなインタープレイの数々。このライブを見た人は彼の死を信じることができなかったでしょう。それ位彼の肉体状況とその演奏とは大きな隔たりがあった。you and the night and the musicの力強さは、聞くものに希望を与えてくれます。そしてmy prince will comeの美しさは死の美しささえ感じさせます。このライブをとってくれていた関係者にすべてJazzファンは感謝すべし。
スタンダードを中心にのびのびと演奏するエバンズが堪能できる一枚。Jazzプレイヤーがこぞって取り上げる名曲「all the things you're」が最高です。どうも彼の演奏はこちらも緊張感が高く、あまりBGM的に聞けないのですがこの一枚は気軽の入ったライブハウスののりで聞けるのでわりと聞く頻度高めです。イスラエルのベースは軽やかで、インタープレイということではないですが、いい突込みいれてると思います。それがこのグルーブ作ってる要因のひとつとも思えます。
88年5月13日、アムステルダムのアパートの窓からの転落死という、破天荒で破滅的な人生にふさわしいフィナーレだった彼の死。その後公開された彼のドキュメンタリー映画のタイトルにもなっている(?)アルバム。久しぶりに聞いてます。少しひんやりした日曜日の朝にぴっかり(?)です。Every Time We Say Goodbyeやコステロのalmost blueなどチェトならではの憂いのボーカルがさえています。言葉悪いですが、死臭のする、ひんやりとした、でも希望が少し見える、悲しいアルバムです。(なんじゃそれ)