駆動系のオーバーホール、、、つづきです。
下準備で組み上げた前後プーリーをエンジンのケースに組み込みます。
ですが、、、ケース内が汚れていて、、、このままでは組み込みが出来ません。
ですので、、、お掃除をいたします。
ブラシでこすって、、、掃除機で吸い取って、、、
そして、パーツクリーナーで洗浄して、、、キレイになったでしょ。。。
この機種は、、、ベルトケースカバーを外さないと、、、ファイナルギアオイルが交換が出来ませんので、、、
オイルを交換いたします。
入っている量は少ないので、、、
このような入れ方で。。。
当店では駆動系のオーバーホール時には、、、ファイナルギアオイルの交換をいたします。
メーカーによって交換サイクルがまちまちになっていますが、、、オイルはキレイな方が宜しいかと思いますので、、、駆動系のオーバーホール時には必ず交換をするようにしています。
ベルトケースエレメントですが、、、
汚れがひどくなると、、、内部の冷却が出来なくなり、、、耐久性が落ちますので、、、エレメントは新品に。
はい!完成です。
この後は、、、試乗して、、、加速、減速時のスムーズな変速を確認して、、、納車になります。
今回のこの車両の駆動系オーバーホールですが、、、
使える部分が、、、ほんとに、、、無かった。。。
ほとんどの部品が摩耗していて、、、
ウエイトローラーやスライドピースは交換必須ですが、、、
フロントプーリーのボス部にサビが発生していて、、、もちろん摩耗があり、ガタが出ています。
クラッチは、、、
摩耗とグリス飛散による汚れが。。。
グリス飛散は、、、セカンダリームーバブルシーブのオイルシール不良にが原因です。
セカンダリーフィクスドシーブのボス部も偏磨耗が、、、
そして、、、トルクカムのローラー&ピンが入る穴もガタガタに磨耗が、、、
セカンダリームーバブルシーブのトルクカムの溝も摩耗、、、
グリスの汚れ、劣化もMAXですね。
この車両は、、、今回修理時の距離は60000kmオーバーで、、、30000km時にベルトの交換はした、、、との事ですが、、、
当店のお勧めオーバーホール距離でいうと、、、60000kmですので、、、3回目のオーバーホールに当たりますが、、、
30000kmの距離は、、、やっぱり危険な距離なんですかね。。。ベルト切れの。。。
距離は、、、20000kmで定期オーバーホールがお勧めです。
ベルトの交換、、、ではなくて、、、オーバーホールです。
駆動系のオーバーホールのお仕事でした。。。
すべての部品を分解して、、、点検、、、不良部品は新品に交換して、、、もちろんシール類も新品交換して、、、グリスの詰め替えをして、、、組み付け、、、というオーバーホールスタイルは、、、崩したくなく、、、
でもお客様の都合で、、、ベルトが切れたのだから、、、ベルトの交換のみの作業を言われる事もありますが、、、
今回のオーバーホール時の各部の写真を見ていただければわかる通りで、、、
不具合のある部品を再使用する事は、、、お勧めできません。
スムーズな走行をする事も出来なかったり、、、早い段階でベルト切れを起こす原因であったり、、、します。