2ハイブリッド法でのスクリーニングでは、選別条件も決まってボチボチそれらしい候補が採れてきました。
この方法に出会ったのはテキサス大学時代でした。当時、この方法でスクリーニングするシステムをクローンテック社と構築しようとしていたS. J. Elledge博士のキット、菌株Y190とベクタープラスミドpASとpACTをただでもらえました。菌株Y190の大元は僕が所属していた研究室で使っていたYJ0Zだったからです。その頃Elldge博士はたいしたことなかったんですが、今や細胞分裂周期研究の大先生です。もうちっと仲良くしとくんだったなぁ・・・。
Q大のN先生が米国でふらふらしていた僕を雇ってくれたのは、このシステムを持っていたからでした。このシステムをちゃんと運用するにはアミノトリアゾールという薬剤について良く知っていることと、ガラクトース代謝系遺伝子の発現制御について知識があること、酵母に対するプラスミドDNAの導入が安定して出来ることが必要でした。プラスミドDNAを導入する時には酵母の細胞壁や細胞膜を損傷させるので、損傷の度合いが毎回違うとアミノトリアゾールの効きが違ってくるんですよ。この薬が何度やっても同じように働かないとスクリーニングが成り立たないのですな。もうひとつ問題だったんは菌株Y190のDNA導入効率が極めて悪かったことです。Q大で仕事を始める時にあらゆるDNA導入の方法に関する論文を読みました。その結果、ヒートショックの時にDMSOを混ぜる方法が何故か有効でした。今はめちゃめちゃ導入効率の良い菌株が開発されてます。努力して問題を克服してリードをしてもそのうちにもっといいものが出てきてリードされる・・・この業界で飯食ってるとよくあることです。もちろん、僕もこのDNA導入効率の良い菌株をゲットして使ってますよ。他にいいものがあれば、どん欲に手に入れます。それまでの自分の努力なんかどうでもいいのです。欲しいのは結果なのです。プロなんですから。
昨日、135 mmのマニュアルレンズで撮った写真です。昭和40年代のレンズなのにきれいに撮れるでしょ♪
本日のお酒:キリン 一番搾り
この方法に出会ったのはテキサス大学時代でした。当時、この方法でスクリーニングするシステムをクローンテック社と構築しようとしていたS. J. Elledge博士のキット、菌株Y190とベクタープラスミドpASとpACTをただでもらえました。菌株Y190の大元は僕が所属していた研究室で使っていたYJ0Zだったからです。その頃Elldge博士はたいしたことなかったんですが、今や細胞分裂周期研究の大先生です。もうちっと仲良くしとくんだったなぁ・・・。
Q大のN先生が米国でふらふらしていた僕を雇ってくれたのは、このシステムを持っていたからでした。このシステムをちゃんと運用するにはアミノトリアゾールという薬剤について良く知っていることと、ガラクトース代謝系遺伝子の発現制御について知識があること、酵母に対するプラスミドDNAの導入が安定して出来ることが必要でした。プラスミドDNAを導入する時には酵母の細胞壁や細胞膜を損傷させるので、損傷の度合いが毎回違うとアミノトリアゾールの効きが違ってくるんですよ。この薬が何度やっても同じように働かないとスクリーニングが成り立たないのですな。もうひとつ問題だったんは菌株Y190のDNA導入効率が極めて悪かったことです。Q大で仕事を始める時にあらゆるDNA導入の方法に関する論文を読みました。その結果、ヒートショックの時にDMSOを混ぜる方法が何故か有効でした。今はめちゃめちゃ導入効率の良い菌株が開発されてます。努力して問題を克服してリードをしてもそのうちにもっといいものが出てきてリードされる・・・この業界で飯食ってるとよくあることです。もちろん、僕もこのDNA導入効率の良い菌株をゲットして使ってますよ。他にいいものがあれば、どん欲に手に入れます。それまでの自分の努力なんかどうでもいいのです。欲しいのは結果なのです。プロなんですから。
昨日、135 mmのマニュアルレンズで撮った写真です。昭和40年代のレンズなのにきれいに撮れるでしょ♪
本日のお酒:キリン 一番搾り