遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

我慢で8の字の日

2009-11-08 21:21:47 | PARAGLIDER
シベリアから北海道を通過しようとする前線が予想よりちょっと強めに発達して獅子吼の南風は強くなりました。それならそれで飛び方があるってもんです。旋回はサブロクではなく8の字を多用して強風に背中を見せないように気を使いました。少し西によった南風ですからリッジ使いながら粘りに粘ります。流されないように飛ぶにはブレークを引くにも体重の移動にもそれなりに力がいりますね。強風の時に非力な年寄りと女の子がとんでもないところにつれて行かれがちなのはそれなりに理由があります(それを自分でコントロールしてそこに行ったつもりなんだから困るんだな。笑)。
強風といっても南から来るのと西から来るのは性質が違うし、少しでも弱いならサブロクにしないと効率が悪い。風の向きとパワーの変化に神経を使いながら何度かトライして、やっとこさ南高圧線近くに達して高度維持をしながら熱上昇風が育つのを待ってると、一発ドワァァーンときた。ほとんど同時に講習生達に対する校長の必死の誘導が無線から聞こえてくる。ランディング場近辺の空域が荒れ出したんだ。本流が南西にシフトしたんだな・・・南風に潰されていた南高圧線空域で発生する上昇風が潰されずに真上に上がりだしたんだから。
海抜600メートル辺りから1000メートルへ一発で達すると、そこは風荒れ放題♪ 後で聞いたら、そこを我慢してさらに上を飛べば移動しやすかったらしい・・・無理ですって。僕の翼、ARTIK林檎君は高高度で南向いたままほとんど前進できなかったんですから。さらに上に行くリスクはとれないっすよ。とにかくジリジリジリジリ前進してダムの手前の馬の背稜線上に到達して引き返しました。まあ、とにかく頑張った甲斐があって2時間15分のフライトを楽しめました。ダムを越えなかったのがちっとばかし残念ですが、突っ込めるコンディションではないという判断も間違いではなかったと思います。

上の写真はKさんお気に入りの新鋭機OBSESSION2 (LTF1-2)。操作性と滑空性能抜群の翼です。1-2機ではトップクラスではないでしょうか。2クラス機でこれに勝つにはかなり頑張らないといけません。

本日のお酒:萬歳楽 愛
コメント
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