遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

おれの酒

2010-09-14 20:34:45 | 
日吉酒店・・・醸造教育漫画(?)『もやしもん』を愛読の方はご存知の酒屋さんですが、写真の日吉酒造は能登は輪島にある造り酒屋。もやしもんの著者がこの蔵を知ってて名前を使ったかどうかは知りません。出してるお酒は白駒というブランドです。先日の土曜日に輪島へドライブしたときにこの蔵のひやおろしを買ってきました。この酒の銘が『おれの酒』。もうちょっとネーミングの時になんとかならなかったのかと残念な気がしましたが、女将さんが薦めてくれるので買いましたよ。
お酒の種類としては純米酒です。まあ標準的なレベル。能登の酒らしくコクはあるが重くはない。「上手に醸してるんだから、味の造りでももうちょっとなんか主張すればええのに」と残念な気がしますが、口の中でこの酒を転がしてると「ちゃんと旨けりゃええじゃろ」って答えが返ってきます。そんなお酒。
ひやおろしついでに、先週飲んだ天狗舞のひやおろしの感想も書いておきませう。このひやおろしは山廃純米酒です。山廃らしく軽いベースにほのかな酸味で仕上がってますが、なーんかこれといって味わいに華やかさも深みもない。これに使った酒米は五百万石だそうです。天狗舞に期待するレベルはこんなんじゃないんだよなぁ。酒としての格はおれの酒よりも上かと思いますけど・・・・。

清酒醸造では低温が必要なために昔は冬に醸されるのが普通でした。発酵温度を調節して前緩後急とかいうようなコントロールがあるんですが、これは気温が低いからこそ出来る技です。てなわけで、醸された醪がしぼられて火入れを受けるのは春でして、それから寝かされてそのシーズンの新酒が出てくるのが秋♪ ひやおろしはこの新酒を2回目の火入れをせずにさっと飲む製品でして、いうなれば日本酒の『ヌーボー』ってわけです。今は温度制御がちゃんと出来るので、いつでも酒を醸せるんですが、こういう季節感のあるお酒のイベントはいいもんですね。ワインのヌーボーはすっかりイベント専用の速醸ワインでどーしょうもない出来の酒になってしまいましたが・・・。

本日のお酒:おれの酒 純米 ひやおろし + 天狗舞 山廃純米 ひやおろし
コメント
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