難民難問

今世界で注目されてるニュースは東アジアで開かれたパレードではなくて、欧州を悩ませる難民問題の方です。昨夜のワールドニュースでは、トルコの海岸に打ち上げられた３歳の男の子の溺死体の映像が世界に衝撃をもたらしたと繰り返し報道されてました。もちろん、日本では死体の映像は流れないです。下のウォールストリートジャーナルの記事をクリックするとその悲しい画像が見れます（自己責任で閲覧してください）。もうネットで国境を越えて情報が流れるので、日本のマスコミのルールは時代遅れです。東日本大震災の報道映像でも海外の報道機関の出す物はとても凄惨で目を覆いたくなる物がありました。しかし、きっと事実に近いのはそちらの方だったはず。制限が日本のマスコミより少ないために、心へ訴える画像も少なくなかったです。
溺死したシリア難民の男児の写真に世界が衝撃 (THE WALL STREET JOURNAL)
欧州を目指す難民を待っていたあまりに無残な運命
背景の説明は２つ目の記事が読むのがええです。冷凍トラックの荷台の中で窒息死したと見られる71人の遺体が見つかったオーストリアの高速道路での事件も聞いただけで悲劇の深刻さが分かります。ＥＵではまず侵入してきた国で審査して難民認定を行うのがルールなんですが、あまりの多さに放棄してるのが実状。難民の目指す国はドイツです。この難民受け入れ問題に関してメルケルさんは非常に慎重なコメントしか出してません。難民はＥＵ諸国で平等に引き受けようということになってるんですが、露骨に拒否する国があったりしてどうにも足並みが揃わないし、難民達がドイツ以外は嫌だと・・・・どうすんだ？
共通通貨ユーロの問題以上に、この問題は欧州をバラバラにしてしまうような重い問題になるかもしれません。

海の向こうの半島でなにかあった時に日本が直面する問題を予告してくれているともいえます。

本日のお酒：高知米焼酎　とさ