遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

2月は戦いの月

2016-02-02 23:10:57 | たわごと
今朝は晴れてたし、昼は曇りっていうから、バイクで出勤したんだけど、昼からしっかり雪が降ってきて夕方には積もってきそうだった。これだから山の天気は・・・・。ちょうどバイクで下山する用事があったので、自宅に戻ってヴァリアント君に乗り換えました。

この二月のアメリカは第1週がアイオワの大統領候補予備選の初戦とグラウンドホッグデー、第2週はスーパーボウルとニューハンプシャー州での予備選の第2戦、第3週はバレンタインデーと天王山といえる戦いの日が続きます。まずは初戦のアイオワ!
アイオワ州、民主は「事実上の引き分け」 米メディア
どっちも僅差だったようですが、面白い結果です。

とりあえず、この戦いでの注目はサンダース候補とクルーズ候補。
【米大統領選】民主・サンダース氏、ブレない「民主社会主義者」 “異色”最高齢の候補、支持者は若者
「草の根の勝利」と宣言=既存政治の打破訴え―クルーズ氏・米大統領選
民主党のサンダース候補はなぜか無所属です。笑 ここら辺が米国大統領選のおもしろわからんとこです。民主社会主義を標榜していまして、若者からの支持が厚いらしい。
〈以下引用〉
主要候補者の中で最も高齢のサンダース氏だが、主な支持層は若者だ。「政府は一握りの億万長者のものではない」とウォール街を批判。富裕層増税や公立大学の無償化などの訴えに、格差社会の是正を求める若者層が共鳴し、草の根運動で選挙戦を展開している。
ポーランドからのユダヤ系移民の父を持つ。20~30代にはベトナム反戦運動など左派政治運動に傾注し、1981年から米東部バーモント州バーリントン市長を8年務めた。
その後、同州選出の連邦下院議員に8回当選し、2007年に上院議員に転身。10年12月には減税措置の延長をめぐって8時間半にわたる演説を行い、注目を集めた。無所属議員として25年間のキャリアを持ち、時代に左右されない政策判断が売り物だ。

・・・よくわかりませんが、米国の政治に対する流れが混迷しているのは確かだと思う。
トランプ候補をまかしたクルーズ候補は共和党の保守強硬派の上院議員です。後で載せておきますが、ニューズウィークの解説記事の通り彼の勝利は順当といえます。

こういう場合、米国のマスコミの開設記事を読んでおきましょう。どうせ日本の新聞の記事はそれらの受け売りなんですから。www
反主流派に追い風――米大統領選、アイオワの結果が示すもの (CNN)
アイオワ州党員集会 共和党は正常化、民主党は異常事態へ (NEWSWEEK)
焦点:米アイオワ州党員集会、ルビオ氏躍進で共和党本流に弾み (REUTERS)
まずCNNの分析ですが、反主流派と目される候補が躍進したとのこと。共和党の勝者クルーズ候補はトランプ候補に引けを取らない反主流派で、言動の突飛さや大胆さは中道からかけ離れた主張はトランプ候補をしのぐんだそうだ。あんまし報道されてないから知らんかったよ。これに対し、ニューズウィークはクルーズが勝ったというより、トランプが負けたことの方が重要だと分析しています。さらに3位だったルビオ候補に注目。これまで「第3グループ」とか「第2グループ」と言われていたが、堂々と「先頭集団」に入っただけでなく、党内の「実務派のプロ政治家」代表という地位をほぼ固めたんだと。とにかく4位以下の候補達が消えた後にルビオ候補への支持が伸びるかどうかがポイントのような気がします。ロイターもルビオ候補に注目してます。キューバ系移民の息子として生まれ米国で育った彼の躍進は、エスタブリッシュメントからも信任を得たのではないかと分析しています。
民主党の方の結果は衝撃だったようです。サンダース候補は数ヶ月前まで全く注目されてませんでした。2008年の戦いでヒラリー・クリントン候補はアイオワでオバマ候補に破れて失速していきました。今回は辛勝したとはいえ、ほとんど負けに等しい引き分けでしょう。アイオワの党員集会と並行して実施された出口調査で「政治家として人間的に信頼できるか?」という項目があり、ヒラリーが11%だった一方でサンダースは80%という恐ろしい差が出ていたそうです。次の戦場ニューハンプシャーは、サンダース候補の地元です。ここで伏兵・・・有名な人なんで伏兵とはいえませんが・・・ブルームバーグ氏の動向が気になってきます。彼はニューヨーク市長になるとき共和党から無所属に転じたんだが、それ以前には民主党員だった時期もあります。米国政界はよーわからん。政策は現実派で、また銃規制論のシンボル的な存在。常識的には「中道リベラル」という立ち位置からヒラリーと票を食い合います。

トランプさんは別の方向でも注目されてます。
トランプ氏、ノーベル平和賞候補に=「ISや中国を威嚇」
オバマ大統領がプラハでの演説だけでもらえたんだから、彼のテレビでの放言もOKでしょう。そもそも平和賞はあんまし平和に役に立ってないケースが多いと思うので、なくしてもいいと思う。推薦理由は「過激なイスラム教やIS、核兵器を持ったイラン、共産主義の中国に対する抑止的な威嚇兵器として使われる強力なイデオロギーを通じた彼の力強い平和」だそうです。彼の放言は何にも貢献していないし、いい方向へ影響していないんだけどなぁ。中国に共産主義なんて間違ったレッテルを貼ったら彼らがよろこぶからやめといた方がええです。

さて、次の天王山はグラウンドホッグデー(米国の2月2日)。グラウンドホッグが日の出に自分の影を見ると冬があと6週間続き、見なければ春が早く来ます。さあ、今年はどうなるか!?

本日のお酒:KIRIN 一番搾り STOUT + 立山 特別純米 酒中仙
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