遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

酸化することに意義がある

2018-01-27 23:55:43 | 
週末になって、少し寒さが緩みましたね。窓の結露が凍ってなかった。w
週末も朝から雪かき(北國新聞)
あす朝も厳しい冷え込み 体調や農作物管理に注意を (NHK NEWS WEB)
まあ、緩んだといっても、毎朝車を雪からかき出さないと家を出れないのは変わりませぬ。きれいなつららができてたんで、とりあえず撮っときました(上の写真)。

最近、ラーメン欲が亢進しておりまして、野々市へ行って氷見牛カレーラーメンを食べてきました。美味いよ。

それから大学へ。実験と採点。実験の方は、超久しぶりに交雑による菌株づくり。どうにもわたしゃ、形質転換だけで済ませるのがどうにも性に合わない。テトラドマニピュレーターがなくても、簡単な菌株づくりならランダムスポア法で十分だ。レプリカした結果を見ながら菌株の遺伝子型の表を埋めていくのって楽しいよ。それやってると扱う株の性格とか好みが分かってくる気がするんだよね。そういうのって、実験する上でとっても大事・・・でもないな・・・趣味の問題。でも、実験では趣味の要素、大事。w

あっしのルーツは四国なんやけど、どやろ?
アルコール分解酵素に地域差 近畿と中部に下戸が多い理由
アルコールの代謝は、アルコール→アルデヒド→有機酸のように酸化していきます。まず、エチルアルコールからアセトアルデヒドを作るのがアルコール脱水素酵素(ADH)。それをさらに酸化する(水素を奪う)のはアルデヒド脱水素酵素(ALDH)。酒が強い人は、ADHもALDHも強ければいいんだけど、ADHが弱くてALDHが強い人も酒に強い。有害なアルデヒドの生産を最小限度にできるかどうかがポイント。
〈以下引用〉
ALDH2の変異型が生まれたのは、2万5000年から3万年前。場所は、北アジアのどこかで、新モンゴロイドの体内で発生した突然変異にさかのぼると推測されています。
日本人のルーツは、1万年以上前から日本列島に住んでいた縄文人と、約2000年前に朝鮮半島からやってきた新モンゴロイドの弥生人との混血です。アイヌや縄文人は、シベリアやフィリピン、ニューギニアなどの先住民の系統に属する旧モンゴロイドで、新モンゴロイドとは区別されます。
当時は、お酒がありませんでした。ALDH2の遺伝子変異は、生存上のマイナスにならないため、淘汰されず、受け継がれていったのです。

遺伝的にモンゴル人で酒に強い人は8割。日本人は4割。北アジアで生まれた下戸は、大陸からはじかれて東の果ての島国へ流れていった・・・・。先にこの島国にいた縄文系は九州や東北という端っこへ追いやられて、弥生系が日本の真ん中に。だから中部地方太平洋岸の温暖な土地の人々はお酒が弱ーい。ひとくちに九州といっても南に行けばいくほど酒の飲み方がワイルドです。とにかく強かろうが、弱かろうが、つぶれるまで飲むという九州の流儀だと、誰が酒に強いか弱いかは分かりにくいっすよ。そういえば、中部東海地方の銘酒は華やかですいーっと入るのが多いような気がする。明眸とか若戎とか飲みやす美味いもんなぁ。

本日のお酒:KIRIN 一番搾り 北海道づくり + 立山 特別本醸造
コメント
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