新種の桜

いやあ、暖かでした。
春うらら、足取り軽く（北國新聞）
冬から春へ　雪つり外し　金沢で始まる（北陸中日新聞）
春の訪れ告げる東大寺のお水取り 奈良 (NHK NEWS WEB)
4割で20度超　半袖の陽気の所も (tenki.jp)
暖かなのはいいんだけど、昼過ぎには花粉でどうにも・・・どうも最近目にくるんで、アレルギー対策の目薬を何度もさしました。もちろん鼻炎のお薬も飲んだんで・・・どうにもこうにも眠くて眠くて・・・春眠暁を覚えずとかゆうけど、こういうのとは違うんだな。w

桜の開花予想では、高知がトップで明後日だそうな。上の写真は、昨年の春にうちのベランダで咲いた小桜。今年はまだつぼみです。だいぶ膨らんできたけど。
約100年ぶりサクラ新種が判明　紀伊半島南部、森林総研が確認
桜の新種に「与謝野晶子」＝堺市〔地域〕
上の記事は生物種（野生種）としての新種の桜が熊野川流域で見つかったとのこと。「クマノザクラ」と名付けられたそうです。桜のような大型植物、しかも人に親しまれていてポピュラーな種で新種とは珍しいことです。
もう一つの記事は新品種のブランド桜「与謝野晶子」。これは園芸のために品種改良で作られたもの。

ダーウィンの「種の起原」では、こういった品種と近縁種や亜種との違いについて長い論考があります。彼はハトを例に挙げて議論しています。
人為的とはいえ、動物なら交雑を介していますから自然でもありえるわけでして、「同じ種」、「近い種」、「全く違う種」をどこで判別しますか？　まあ、交雑の結果、互いの遺伝子を交じえて子孫が生まれ、それがまた続いていく関係なら「同じ種」といいますね。ただ、近縁種がややこしくて、ホモ・サピエンスもアフリカ大陸から欧州大陸に渡ったところでネアンデルタール人と交雑したあとがゲノム配列から分かっています。また、酵母Saccharomyces cerevisiaeはモンゴル高原で近縁種と交雑したまま生殖能力を持ち続けて今に至ってますな。ほんでこいつはヒストンやチィーブリンやRasやTorなどのいろんなハウスキーピングジーンを２セット持ってる。でも、Saccharomyces cerevisiaeからさらに近縁種と交雑してハイブリッドになったSaccharomyces pastorianusは不稔。まあ、微生物は有性生殖しなくても無性的に増えるから真菌類の分類体系に「不完全菌門 (Deuteromycota)」とかいうのがあったりします。例えば、麹カビは不完全菌。交雑できないので、そういう方法では品種改良できないんだが、それ故に長い歴史のなかで品質が一定していて発酵産業を支えてこれたのかもしれません。

この春はまだ新しい種の発見が報告されています。
昭和天皇採取の「テヅルモヅル」、新種と判明（読売新聞）
＜クマムシ＞鶴岡市で新種発見、アパート駐車場で採取したコケから　「庄内」の地名加え命名
昭和天皇が採取したクモヒトデ「テヅルモヅル」の標本が新種だったそうです。名付けて「トゲツルボソテヅルモヅル」。「トゲツルボソテヅルモヅル」って、すぐに読めなかったっすよ。皇が科学者という国って、世界に自慢していいと思う。その標本、正倉院に収めましょう♪
新種のクマムシはごく身近なところで見つかったという例。発見した土地の名をとって「ショウナイチョウメイムシ」と名付けられたそうです。

この新種はちょっとあかん・・・
大谷４の０…２戦連続安打ならず　オープン戦打率・111も「数字より内容が大事」
「数字より内容が大事」というのは、結果を出せない人間がほざく台詞です。メジャーリーグでは彼は新人なんですから、必要なのは結果です。育ててもらいたいならマイナーに行くべきです。チームは大金を払っているのでまだ様子を見るでしょうが、ダメなら投手に専念するようにいわれてしまうと思いますよ。

本日のお酒：KIRIN CLASSIC LAGER　＋　立山　特別本醸造