遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

349冊までで

2018-10-18 23:39:19 | 読書
秋晴れ・・・だったみたいですね。
今年は変? 西ほど秋が深まる 1か月予報 (tenki.jp)
1ヶ月予報によると11月になると急激に寒くなるとか。多分北風の日が増えるんじゃないかと・・・いやだなぁ。

最近ニューズウィークが子供関係で記事を二つあげてましてな・・・
太るかどうかは幼少期の「菌」で分かる (NEWSWEEK)
〈以下引用〉
乳児のときの体重増加(将来肥満になるかどうかの重要な指標となる)が急激な子供は口内細菌の種類が少なく、脂肪の燃焼につながるバクテロイデス門の菌より脂肪の蓄積につながるフィルミクテス門の菌が多かった。

腸内細菌よりも口内細菌が重要だそうだ。記事中の「脂肪の燃焼につながるバクテロイデス門の菌より脂肪の蓄積につながるフィルミクテス門の菌」のとこがよくわからんです。
さらに〈以下引用〉
家庭で使用される洗剤や消毒剤によって腸内フローラが変化することが分かった。例えば、頻繁に消毒剤にさらされる子供は、脂肪を蓄積しやすいラクノスピラ科の細菌が多かった。
3歳時の体重測定では、消毒剤との接触が最も多い子供のBMI値が高く、環境に優しい洗剤類との接触が多い子供はBMI値が低かった。環境に優しい洗剤や消毒剤を使用している家で育った子供には、腸内フローラの変化と肥満の関連は確認されなかった。

記事中の「脂肪を蓄積しやすいラクノスピラ科の細菌」と「環境に優しい洗剤類」がよくわかりませぬ。脂肪の燃焼とか蓄積に細菌が関係あんの? そもそも記事中の洗剤や消毒剤が何の消毒剤かわかりません。食器用なのか服を洗うものなんか書いてない。
まあ細菌叢のバランスが大事っていうのはわかるし、食生活を映す鏡でもあろうかと思う。

これは当たり前なのか意外なのか・・・どっちなんだろ?
子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する:大規模調査 (NEWSWEEK)
そういえばうちには本いっぱいあったかなぁ・・・もっとたくさん買ってもらっとけば、今よりもっとマシに。350冊以上になると関係なくなるって話だから、349冊までで。www
〈以下引用〉
本がほぼない家庭で育った場合、読み書きや算数の能力が平均より低かった。自宅にあった本の数とテストの結果は比例し、テストが平均的な点数になるのは自宅に80冊ほどあった場合だった。ただし350冊以上になると、本の数とテスト結果に大きな関係性はみられなくなったという。
本に囲まれて育った中卒と本がなかった大卒が同じ学力
さらに、最終学歴が日本で言うところの中学卒業程度(13〜14歳)であっても、たくさんの本に囲まれて育った人は、大人になってからの読み書き能力、算数、IT能力が、本がほぼない家で育った大卒の人と同程度(どちらも全体の平均程度)だということが分かった。読み書きや数学の基礎知識において、子どもの時に本に触れることは教育的な利点が多いと研究者たちは述べている。
〈中略〉
これら自宅の本を必ずしも読めなければ効果がないというわけではなく、また単純に「本を読む」という行為によりこうした能力が伸びるというわけではなく、何が利点になっているのかを特定するのは難しいと研究チームは話す。「ただ本をたくさん読みなさい」というシンプルな話ではなく、大切なのは「子どもたちが、親や他の人たちが本に囲まれている様子を目にすること」だとしている。

小さい子にとって、本を読むというのは数学やってるようなもんだと思う。知ってる事実が少ないんで、記号を読解しながら頭の中で抽象と具象を組み合わせてく作業。本読んでなくてもそういうのがあるって意識があるのとないのではちょっとは違うんじゃないかなぁ。まあ、統計的な話だからね個別の話に落とし込むと間違うよん。とりあえず、本300冊買ってこよう(年齢的にもう遅い (^^; )。
それはともかく、院政時代には読み応えのある論文がいっぱいあったように感じるんだけど、今はデータがてんこ盛りなだけで「読ませる論文」をあまり見かけなくなったなぁ。まあ、僕のサイエンスが古くなって今に合わないんだろうけど。

本日のお酒:SAPPORO 黒ラベル 〈黒〉 + 酒魂手取川 純米吟醸 + 鹿児島黒糖焼酎 喜界島
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