遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

感染を防ごう!

2011-12-01 22:08:54 | BIONEWS
先週から風邪は引いてたんですが、土日はしっかり寒空の中飛んでしまうし、酒は好きなだけ飲むしで、あんましよくなってなかったんです。今週はインフルエンザの予防接種があるんだけど、なんとか今日の午後には小康を得て注射うってきました。んなわけで、今夜はお酒抜き。

新型インフルエンザ、政府の対応こうなる(産経新聞) - goo ニュース
いつぞやの弱毒性豚インフル騒動の反省をこめて政府はマニュアルをリニューアルしたそうです。マニュアルがどうであれ、感染症対策は風評対策のためにも専門家がちゃんと最初から対応してほしいものですよ。ここぞという時に素人の政治家がスタンドプレーに走るのが一番有害。社会的地位が高くても、どうみても素人なおっさんがいろいろとやりだすと、誰も信じられんもんだから皆がてんでに行動しだすんですな。そうして人々は風評に流され意味不明の対策をとるは、必要以上に買い占めしたり、被害者を差別したり、自称専門家がオカルト理論を宣伝しだしたりするわけです。その副作用で無駄に高度な基準値をでっち上げて現実を無理矢理合わそうって運動が起こり、それにみんな疲れ果てて、うっかりスタンドプレーに走っちゃった政治家さんのせいにしたりの生産性のない責任論を展開したあげく、結局のところインフルエンザなんてもんは季節とともに終息していってくれたりするわけで、しかもすっかり自分たちのアホさ加減を反省することもなく次の流行シーズンを迎えるという素敵な循環をなしとげます。これを経済問題に置き換えても、政治問題に置き換えても、外交問題に置き換えても、だいたいフィットしちゃうんだから人間って弱い生き物です。原発事故問題もそんな感じなんですが、こいつは時間軸がやたら長くて終息に100年くらいかかりそうな気がしてます。20~30年でやれるって政府関係の方々がおっしゃってましたが、私ゃまーったく信じてません。

鳥インフル論文、テロ懸念で米誌掲載見合わせ(読売新聞) - goo ニュース
強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1」に関するオランダと日本などの研究論文2本について、米科学誌サイエンスが生物テロに悪用される危険を理由に掲載を見合わせているって・・・著者は困ってんのとちゃうか? 業績に数えてもらえるんかなぁ?? まあ、人間への感染力を上げる変異ってのはまずいよな。

マイコプラズマ肺炎、過去最多の患者数 全国的に流行(朝日新聞) - goo ニュース
僕がひいてる風邪ってゆーのは、まあ軽いノロかロタかコロナあたりじゃないかと思ってんですけど、マイコかもしれませんな。マイコプラズマは一応真性細菌なんですが、ウイルスと細菌の間に位置すると考えられてもいるようです。有効なワクチンはありませんし、抗生物質に対する耐性菌もけっこういるそうなので、やっぱり手洗い+うがい+規則正しい生活が大事なんでしょう。培養細胞にも感染するので、我々のような仕事をするものにとってマイコプラズマによるコンタミネーションは大問題なんすよ。ふつう、赤ちゃんや小さな子供がかかってしまいますので、子供のいるスタッフがだいたい持ってきますな。大人だと重くならないので、風邪気味のまま仕事しちゃってついってな具合♪
コメント
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