精神科看護実習で最初に習うのは何かな?
やっぱり、特別な処遇と特別な薬だと思います。
私の恩師は、『薬なんかよりも、もっと心理を活用して日常生活援助から現実適応できる様にするには看護が何をしなくてはいけないか考えて!』と良く説明してくれました。私はそういうスタンスで看護を、してきたし、関わりを貫き通して来ました。
生活のお世話を通して現実適応させるという、作業療法ならぬ生活療法を第一にされていた考えですね。
日常生活レベルを上げてやる、一緒に行う、タッチングなどにより、基本的信頼関係を築き、妄想的で自閉的な生活から現実世界に戻すという考えかたです。
人間は不調になると、一度こともまで退行するという退行理論を使います。
酷いと、赤ちゃん、子宮の中で母胎に守られている胎児まで退行するという考え方もあります。
ですから保護室がピンク色の子宮をイメージさせる柔らかい壁紙素材を使っている病院なんかあります。
そこから、外部からの刺激に反応して、現実に戻ってくるという考え方。
赤ちゃんは、母親からの一方的なケアにより、命を繋いでいきます。言葉を獲得する前に、表情や泣き声による意思伝達をする、これが『母子間で起きる共感』と呼ばれます。普段何気に『共感的態度で接する』と言いますが、実は子育てしたことのある人しか本物の共感はできないのです。
ですから、精神科看護での基本スタンスはロジャースの来談者中心療法である、全面的肯定による傾聴を常に心がけます。
成人が赤ちゃんまで退行すると不安が常に付きまといます。これを『自己絶滅不安』と言います。これは、母親からのマザーリングケアがないと生命維持できないという恐怖を抱えながら生きていくという事。戦場のような不安ですね。
つまり、何らかの強い精神的ストレスがかかり、思考がストップしレベルが低下します。つまり、セルフケアレベルが低下します。その理由は、外部のストレスが強過ぎて向き合うことができないからかもしれませんね。
そこを、看護が食事、睡眠、清潔行動、などを共にし、母親の代わりをして基本的信頼関係を形成し次の発達段階に持っていくのです。
この場合、急性期看護にあたるのですが、やはりインディビィジュアル、つまり個人的、個体個の関係、二者間から作っていくのが好ましい。
たまに、ドクターでもできる人がいたけど、そこまで人格ある精神科医、臨床にもういないなぁ。
過剰ストレスにより、心理退行した患者に皮膚接触、基本的な生活のケアを通してマザーリングしていくのが、自己絶滅不安を解消し幻聴や妄想、二重見当識の境目を明確にさせる方法だと覚えておいてください。
そのために、隔離拘束するだけであり、一時的に話をするため、脳の興奮を鎮静させるために、薬剤があるだけなのです。
これが精神科看護の真髄ではないでしょうか?
次回は『対象喪失不安』への看護です。
やっぱり、特別な処遇と特別な薬だと思います。
私の恩師は、『薬なんかよりも、もっと心理を活用して日常生活援助から現実適応できる様にするには看護が何をしなくてはいけないか考えて!』と良く説明してくれました。私はそういうスタンスで看護を、してきたし、関わりを貫き通して来ました。
生活のお世話を通して現実適応させるという、作業療法ならぬ生活療法を第一にされていた考えですね。
日常生活レベルを上げてやる、一緒に行う、タッチングなどにより、基本的信頼関係を築き、妄想的で自閉的な生活から現実世界に戻すという考えかたです。
人間は不調になると、一度こともまで退行するという退行理論を使います。
酷いと、赤ちゃん、子宮の中で母胎に守られている胎児まで退行するという考え方もあります。
ですから保護室がピンク色の子宮をイメージさせる柔らかい壁紙素材を使っている病院なんかあります。
そこから、外部からの刺激に反応して、現実に戻ってくるという考え方。
赤ちゃんは、母親からの一方的なケアにより、命を繋いでいきます。言葉を獲得する前に、表情や泣き声による意思伝達をする、これが『母子間で起きる共感』と呼ばれます。普段何気に『共感的態度で接する』と言いますが、実は子育てしたことのある人しか本物の共感はできないのです。
ですから、精神科看護での基本スタンスはロジャースの来談者中心療法である、全面的肯定による傾聴を常に心がけます。
成人が赤ちゃんまで退行すると不安が常に付きまといます。これを『自己絶滅不安』と言います。これは、母親からのマザーリングケアがないと生命維持できないという恐怖を抱えながら生きていくという事。戦場のような不安ですね。
つまり、何らかの強い精神的ストレスがかかり、思考がストップしレベルが低下します。つまり、セルフケアレベルが低下します。その理由は、外部のストレスが強過ぎて向き合うことができないからかもしれませんね。
そこを、看護が食事、睡眠、清潔行動、などを共にし、母親の代わりをして基本的信頼関係を形成し次の発達段階に持っていくのです。
この場合、急性期看護にあたるのですが、やはりインディビィジュアル、つまり個人的、個体個の関係、二者間から作っていくのが好ましい。
たまに、ドクターでもできる人がいたけど、そこまで人格ある精神科医、臨床にもういないなぁ。
過剰ストレスにより、心理退行した患者に皮膚接触、基本的な生活のケアを通してマザーリングしていくのが、自己絶滅不安を解消し幻聴や妄想、二重見当識の境目を明確にさせる方法だと覚えておいてください。
そのために、隔離拘束するだけであり、一時的に話をするため、脳の興奮を鎮静させるために、薬剤があるだけなのです。
これが精神科看護の真髄ではないでしょうか?
次回は『対象喪失不安』への看護です。
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