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旧精神科医療は思想警察なのか?

薬物療法で使われる『抗精神病薬』とは一体何なのだろうか?

2020年07月19日 | 精神科医療とRAPT理論

今回お話するテーマは「向精神薬と抗精神病薬」についてそのルーツについて迫ってみたいと思います。

 

用語を整理したいと思いますが、向精神薬とは、麻薬や覚醒剤、危険ドラッグのような脳神経や中枢神経に作用する薬剤のことです。

 

精神科医はこの向精神薬を「治療に効果がある」として限定的に使用する事を許可されています。

精神科医が処方していない向精神薬は「向精神薬及び麻薬取締法」の取締の対象となります。

そして、この向精神薬の中で、特に強烈な鎮静作用があるものが、統合失調症の症状である幻覚妄想を抑制する効果がある薬として「抗精神病薬」と呼ばれているのです。

しかし中身は単なる麻薬成分と同じなのです。

その実態についてお話していきたいと思いますので、興味のある方はどうぞ最後まで

お付き合いお願いいたします。

 

統合失調症の新たな治療段階を生み出したものとして、クロルプロマジンがあるが、もともとは染料として作られた薬品であった。

この薬品が最初に合成されたのは19世紀で、紫色の染料としてコールタールから抽出されたものであり、製薬メーカーはこの染料に抗ヒスタミン成分が

含まれている誘導隊に着目し作られたのが、クロルプロマジンである。

 

コールタールとは、木炭からとれる無色で、甘い芳香を持つ引火性の高い液体である。

構造および性質が類似する4物質、

ベンゼン (Benzene)、トルエン (Toluene)、エチルベンゼン (Ethylbenzene)、キシレン (Xylene) の頭文字をとってBTEXと称されることがある。

ベンゼン・トルエン・キシレンの3つをBTXとも呼ぶ。

 

類似物質としてトルエン、つまりシンナーがあり「吸引することで脳に快楽物質を分泌させる作用がある」

もので、古くは塗料などで使用されてます。

シンナーとは「希釈水」のことであり

この塗料として使われていた、タールを、実際にフランスの精神病院で患者に投与して、鎮静がかかった、精神運動興奮を抑制できた

ということで、抗精神病薬として、クロルプロマジンと命名され「コントミン、ウィンタミン」という薬品名で実用化されることになります。

 

日本でも有名な正露丸にも「木(もく)クレオソート」というタールが含有されていますが、少量であるため毒性はなく有効な薬効があると

言われています。

乾留液とも呼ばれ、創世記では紀元前2100年頃、ニムロドがアスファルト技術を使って、バベルの塔を建てていたと記述があります。

 

このころから、木炭を生成しそこからタール成分を抽出して麻薬としてや水漏れしなような塗料として使用していたのです。

 

19世紀になりこれが、薬として注目されることになります。

 

ここで大切なポイントは、このクロルプロマジンを投与したところで、幻聴や妄想が収まるわけではないのです。

独り言をいったり、怒っているような人が「麻薬成分でらりっているだけ」の状態になることを

「患者を悩ます幻覚妄想症状が消えて、穏やかになった」とすり替えているだけなのです。

 

要するに、精神医学区はシンナーを吸ってらりっている暴走族やヤンキーのような状態を「治療効果があった」としてしまったのです。

 

1952年、これまで動物の寄生虫治療に使われていた薬剤をフランスの海軍外科医、生化学者アンリ・ラボリが患者に使用し大人しくなったということをきっかけに、精神症状に抑制効果があるとして新薬が発見されたということになります。

 

元々動物の寄生虫駆除のために使われていた薬であったため、現在でもアメリカ大統領のドナルド・トランプやブラジル大統領のボルソナロが、新型コロナウィルスの抗ウィルス薬として、クロロキンを使用しているのです。

抗マラリヤ薬のクロロキンと抗精神病薬のクロルプロマジンが同じようなものだというルーツはここにあるのです。

 

現在ではフランスに拠点んを置く「サノフィ」という製薬会社がラボリが開発したローヌブランを継承しています。

 

要するに、木炭、石油から抽出した成分に中枢神経に作用する成分が存在しているのです。

 

1859年、アメリカのペンシルバニア州で原油が採掘されていますが、その頃かからコールタールケミストリーの工業化の一歩が始まっています。

 

塗料として使用されていた、ベンゼンですが麻薬としての有用性が拡大していき、その過程でクロルプロマジンが生まれています。

つまり、有機塗料を内服することで、中枢神経系に作用し、おとなしくなるのです、

 

有機溶剤は肺、腸管、皮膚のすべての経路から吸収され、麻酔作用がありますが、いずれも急性毒性はそれほど強くありません。

 

ここで用語解説をしますが、シンナーとは英語の「thin」薄いから由来しており

ラッカー、ペイント、ワニスなどの塗料を薄めて粘度を下げるために用いられる有機溶剤で「うすめ液」とも呼ばれるものです。

 

シンナー等の有機溶剤を乱用すると、神経が抑制され、ぼんやりとし、酒によったような感じになります。

また、乱用を続けると、集中力、判断力が低下し、

何事にも無気力になる他、幻覚・妄想などの精神障害が現れます。

 

シンナーの中毒症状が統合失調症の陰性症状と一致します。

つまり陰性症状とは薬剤性が原因であると物語っているのです。

 

佐賀県立盲学校教諭の手記にシンナー依存症によって15歳で失明した手記があります。

(https://www.jinken.ne.jp/flat_now/kurashi/2005/02/18/1348.html)

 トルエンは乱用を続けると幻覚、幻聴が始まり、無気力になっていく。

さらに、シンナーが切れるとイライラして攻撃的になる。

また、有機溶剤であるシンナーは油を溶かす性質があり、体内の細胞に含まれる脂肪分を溶かすため、脳や神経系の細胞を死なせ、歯を溶かして骨までむしばんでいく。

トルエン(シンナー)の中毒症状によって、視神経が損傷し失明している事例があります。

 

実は、抗精神病薬を含む向精神薬を使用して、失明に至っている精神病患者がいます。

 

睡眠導入剤のベンゾジアゼピン系薬や抗てんかん薬の使用に長期使用によって中途失明しているのです。

 

また、古典的なクロルプロマジンとよばれる向精神薬の副作用では「網膜色素沈着」が見られ、放置しておくと視力低下を起こし

失明することもあります。

 

多くの向精神薬の副作用にはスティーブンジョンソン症候群が存在します。

 

「スティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS、皮膚粘膜眼症候群)は、

高熱や全身倦怠感などの症状を伴って、口唇・口腔、眼、外陰部などを含む全身に紅斑、びらん、水疱が多発し、表皮の壊死性障害を認める疾患である。

失明に至る視力障害、瞼球癒着、ドライアイなどの眼の後遺症を残すことが多い』

とあります。

 

SJSのメカニズムは不明であり、粘膜症状や薬疹が出ることぐらいしか分かっていません。

要するに、「麻薬や覚醒剤による中枢神経障害によって中途失明しますよ」という事を小難しく、SJSと表現しているのではないでしょうか?

 

クロルプロマジンは、まずマウスに投与され、食べ物に興味を示さなくなり性格が大人しくなったという結果や

動物は条件刺激(音,光)に無関心となり,無条件刺激(電気ショック)によってはじめて逃避するという結果があります。

実際にフランスの精神科病院で使用実験がされ、幻覚や妄想で不穏な患者の症状が緩和されたことから鎮静作用が「幻覚妄想に効果があったからではないか?」という理屈のもと、抗精神病薬として世界的に使われるようになります。

 

抗精神病薬によって、脳機能が正常になるわけでなく、興奮が抑えられるだけであって人間としての活力や人間性まで奪われてしまうという事態になりました。

 

このころ、ハロペリドールという麻酔薬も幻覚妄想がある患者に投与されますが、麻酔薬の抗コリン作用や脳神経が正常に作動しなくなり

筋硬直や、パーキンソン症状が後遺症として残ってしまいます。

 

興奮をしている人、話が通じない人に対して、一時的に強烈な鎮静作用を及ぼす薬剤を投与することは必要かもしれません。

しかし、「大人しくなる」=「幻覚妄想がなくなる」という根拠は全くありません。

ただ大人しくなった、感情の激しさがなくなり感情の乏しい廃人になったことが、「薬剤投与によって幻覚妄想がなくなったから穏やかになった」と勝手解釈しているだけです。

確かに何日間か徹夜したり、マラソン選手がランナーズハイを味わうことで脳機能に異変は起こります。

それこそ、幻覚や妄想を起こす要因となっているかもしれません。

生命維持のために、脳が興奮するときに、幻覚や妄想を引き起こしているのかもしれません。

 

しかし脳の興奮だけが幻覚や妄想を見せているのか?

幻覚や妄想を見ているときに脳が反応を示しているだけなのではないか?とも考えられるのです。

その類似現象を麻薬、覚醒剤、アルコールを使って再現できることが分かっているだけなのです。

 

幻覚や妄想が人間の体以外のところから来ているとしたら、wifi、4Gのような無線電波でデータ情報を受信しているとしたら?

精神疾患の謎は解けたも同然だと思いませんか?

実際に私が勤務していた病棟ではECT委員会というのが存在し、あるドクターは「患者への処方薬のスィッチ(処方の変更)する時に、電気ショックによって脳内の電流の流れをリセットしてから行うとスムーズにいく」と話していました。

向精神薬が脳神経に刺激を与えて脳内に独自の電流や電気信号を発生させるものであると一部の精神科医は知っています。

 

原因不明と言われる統合失調症の症状の幻覚、妄想は

脳に流れている電流、つまり電磁波に異常が続く事によって、幻覚体験や妄想が生まれてくるのです。

パトグラフィー(天才研究)の動画でもお話しましたが、小説家や音楽家、芸術家はその幻覚、妄想体験を作品に表現することで独創的な世界を表現していると分析されています。

だとすると、これらの幻覚妄想は悪なるものではなく、むしろそれらを悪として、病気の症状として捉え向精神薬によって抑制しようとしている精神医学の方が問題ではないかという話なのです。

 

幻覚や妄想に効果があるといわれている「抗精神病薬」とは元々麻薬や覚醒剤として使われる向精神作用を利用したものであり

幻覚や妄想が、脳が何らかの理由で勝手に興奮するから副産物として生じるものという前提で処方されている治療薬なのです。

 

しかし、その前提が間違っていたとしたらどうなるのでしょうか?

1952年にフランスのラボリが開発したクロルプロマジンは一体何だったのか?という話になってしまいます。

 

鎮静剤では精神病は治らないのです。

一時的に鎮静をかけてもその原因までも特定して根治療法しているわけではないのです。

シンナー依存症やアルコール依存症の人の脳は脳萎縮を起こします。

実は、統合失調症や認知症の脳も委縮を起こすことが分かっています。

エミールクレペリンは統合失調症を「早発性痴呆」とよく表現したものです。

 

それは薬物療法とは名ばかりで、ただの麻薬やトルエンを投与することで、本当に頭が、脳機能がおかしくなってしまうのが

「精神科薬物療法の成れの果て」だということなのですから。

 

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