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「看護は感性だ」「感性って何??」「看護の方向性」看護実習が難しいと感じる理由

2022年05月07日 | 看護学について

医学部生は、Poliklinik(ポリクリニック)臨地実習では

受け持ち患者症例を元に「どうやって治療するか?」というゴールを学びます。

看護学生の実習では「どうやって自立した生活をしてもらうか?」という生活復帰の道筋を学びます。

 

「看護は感性」という言葉の意味を解釈していきます。

感性とは価値観、感情です。

じゃあ、誰の価値観か分かりますか?

「実習指導者、指導教員」の価値観です。

受け持ち患者に対して、実習指導者や指導教員がどうやって自立させていこうか?

そのために実習期間中、どのような援助ができるか?

という、指導者、教員なりのゴールやアプローチの考え、価値観のことです。

ですから、指導者や教員が変われば「感性」はコロコロ変わります。

「疾患治療、リハビリ中の人を自立に向かわせる手伝い」をするのが看護学の考え方です。

実習に行くと、「疾患治療、リハビリ」をかなり勉強して、それらの「治療やリハビリが患者に及ぼす影響を考慮しながら」

将来の自立した生活をどうやっていくか?を考えるのが臨地実習なのです。

①疾患治療+②生活背景+③退院後の望ましいADL

を情報収集して、指導者や教員がどう考えているか?を突き止めれば、実習は合格します。

これが「看護は感性」の正体なのです。

では、どうやってその指導者や教員の感性を聞き出すか?

正解を聞き出すか?というと

「いきなり、答えを教えて下さい」「この場合、どうすればいいですか?」

「これでいいですか?」ではNGです。

「①現在の疾患治療、それらが患者の生活に及ぼす生活制限や影響について説明できる

 ②入院前の生活について説明できる

 ③本人が望んでいる生活を説明できる

 ④受け持ち期間中、入院前の生活に近づけるための具体的目標が言える

 ⑤④を達成するための具体的計画が言える」

この①~⑤が全て説明できて、指導者や教員は「私ならこうするな」という感性を教えてくれます。

これが「看護の方向性」なんて言い方をします。

 この看護の方向性が、指導者や教員によって千差万別なのです。

それを看護観なんていったり、感性なんて言葉を使うから、看護学生、特に男子学生は

看護が難しく感じるのです。

 看護学を学んでも、臨床では学生指導しない限り役に立ちません。

看護学に関わらず、学問と実践が乖離しているのが、日本の学問の特徴です。

 専門家を育てるためでなく、国家資格受験の単位を取るための学問なんですね。

 臨地実習で知りたいことがあればご質問ください。

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