6月5日の中野ゼロ・大ホール《東京室内管弦楽団演奏会》よろしくお願いいたします。
いよいよ本番、近し!
2日は一回目のリハーサルがありました。大方の皆さんは、午前中からベートーヴェンの練習をやったわけですが、私は午後から。”左手のためのピアノ協奏曲”は舘野さんにご挨拶して、しばし見学。オケもやる気満々で、なかなかな音がしていました。
続けて”ボレロ”のリハーサル。ピアニッシモでドソロ! これはシビレるものなんです。「歌わせ方を揃えましょう」と指揮者の指示で、フルート、クラリネット、オーボエ・ダモール・・と繋げて行きます。ちょっと音程うわずってないかい?という楽器もありますが、指揮者もなかなか言えないもんなんですね。どんどんクレッシェンドが進むとクライマックスに向かってはバッチリです。本番が楽しみです。私のチェレスタは始まって3分過ぎの17小節間だけですから、お見逃しなく。
さて、リハーサルを終えて上野です。《阿修羅・展》
7日までで終わってしまいます。でも2日からは毎日夜8時まで・・と分かったので、家族3人分、ネットでチケットを購入。いざ、国立博物館へ!
入場までの行列待ち時間。携帯で情報を見ることが出来ます。お昼ころは120分でした。午後4時は80分と出ていましたが、実際には70分位だったかなー。
日傘の無料貸し出しや、お水を希望者は飲めるように用意されたり、「ご気分の悪い方はいらっしゃいませんか?」と声をかけながら廻っている係員がいたり、近頃は主宰者側の配慮が少し進化したんですね。
うねうねと蛇行する長い列にくっついて、西向きになると陽がまともに当たるのですが、5時を過ぎて楽になってきました。3分おきに、ざっと百人位ずつ入れているようでした。家族と話をしながらだったので、なんとか時間をやり過ごすことができました。さて、やっと入館。
先ずは、興福寺の中金堂跡から出土した細々とした”お宝”を拝見します。本当は、誰でも内心では一刻も早く阿修羅像を見たいのですが、長時間並んでやっと館内に入れたので、なんとなく「1点も漏らさず見せて頂きましょう」という気分にさせられているんですね。
小さい鏡や、お匙や、水晶念珠の珠、和同開珎などを丁寧に見てから、いよいよ阿修羅像を取り巻く立像たちの居並ぶお部屋へ。
釈迦の十大弟子の何体かと、八部衆の何体か。それぞれお顔の表情、衣など特徴があって、天平の時代の作者の入魂の作であり、彩色や金箔など、出来たての頃はさぞ目映い、正視できない程の有り難みだったことだろうなあ・・などと思いながら拝見して、いよいよメイン会場へ。
ゆるい上り坂の通路は、左右の壁に小さなモニターをいくつも嵌め込んであり、阿修羅像の首飾りや、衣の柄などをずらして映していて、いやが上にも「いよいよだ!」の期待と興奮を煽っています。
通路を登り切ると、バルコニーのように半階下が見下ろせるようになっていて、そこに阿修羅像が立っておられるのです。うまくバルコニーの壁にくっついて人に遮られることなく見下ろせました。
「ああ~、これが実物かー!」
細い腕が天を支える2本、手首を鎌のように曲げた中段の2本、それに胸元で合わせた2本ずつ。
細く華奢な、少年っぽい美しさの胴体。それより下は、周囲を取り囲むかぶりつきの人々に隠れて見えません。
ぐるっと、四重も五重も、場所によっては六重も人が取り巻いていて、係員が「左方向へ一歩ずつゆっくりと移動願います」と絶えず訴えているけれど、殆ど動かず、ずっと間近で眺めていようとしがみ付いています。
一方、バルコニーで見下ろす方も僅かしか動かず、なかなか正面から見ることが出来ない。上も下の階も、実物を見た人々の興奮の嵐で飽和状態。やっと動き出した巨大なうずしおを見て、自分もその中に入ろうかどうしようか、逡巡しながらしばし見下ろしていました。
「やはり一番近くで見なければ、来た意味が無い。」そう思って、渦の中を分け入って行きました。右側のお顔の付近から輪に入って、次第に左へ移動するうちに左後ろ付近で最前列に出られました。
全体に淡い金色に輝いて見えるのは、像に残っている金箔部分がライトに反射しているからだけでは無い、阿修羅像そのもののオーラなのでしょうね・・などと思って眺めていて、ついに正面にやって来ました。突然、胸に熱いものが込み上げて来ました。『逢えた』ように感じたのです。
今朝の新聞に「入場者80万人を越えて歴代3番目」と記事になる程の大人気、大混雑を家族で行って良い思い出になれば・・くらいのつもりで行ったのに、本気で“感動”してしまいました。
まだ見にいらしてない方。夜8時まで拝観できますから、6時半頃行くと並ばずに入れていいですよ。でも、5日の金曜日は、中野ゼロにいらして下さいね。
いよいよ本番、近し!
2日は一回目のリハーサルがありました。大方の皆さんは、午前中からベートーヴェンの練習をやったわけですが、私は午後から。”左手のためのピアノ協奏曲”は舘野さんにご挨拶して、しばし見学。オケもやる気満々で、なかなかな音がしていました。
続けて”ボレロ”のリハーサル。ピアニッシモでドソロ! これはシビレるものなんです。「歌わせ方を揃えましょう」と指揮者の指示で、フルート、クラリネット、オーボエ・ダモール・・と繋げて行きます。ちょっと音程うわずってないかい?という楽器もありますが、指揮者もなかなか言えないもんなんですね。どんどんクレッシェンドが進むとクライマックスに向かってはバッチリです。本番が楽しみです。私のチェレスタは始まって3分過ぎの17小節間だけですから、お見逃しなく。
さて、リハーサルを終えて上野です。《阿修羅・展》
7日までで終わってしまいます。でも2日からは毎日夜8時まで・・と分かったので、家族3人分、ネットでチケットを購入。いざ、国立博物館へ!
入場までの行列待ち時間。携帯で情報を見ることが出来ます。お昼ころは120分でした。午後4時は80分と出ていましたが、実際には70分位だったかなー。
日傘の無料貸し出しや、お水を希望者は飲めるように用意されたり、「ご気分の悪い方はいらっしゃいませんか?」と声をかけながら廻っている係員がいたり、近頃は主宰者側の配慮が少し進化したんですね。
うねうねと蛇行する長い列にくっついて、西向きになると陽がまともに当たるのですが、5時を過ぎて楽になってきました。3分おきに、ざっと百人位ずつ入れているようでした。家族と話をしながらだったので、なんとか時間をやり過ごすことができました。さて、やっと入館。
先ずは、興福寺の中金堂跡から出土した細々とした”お宝”を拝見します。本当は、誰でも内心では一刻も早く阿修羅像を見たいのですが、長時間並んでやっと館内に入れたので、なんとなく「1点も漏らさず見せて頂きましょう」という気分にさせられているんですね。
小さい鏡や、お匙や、水晶念珠の珠、和同開珎などを丁寧に見てから、いよいよ阿修羅像を取り巻く立像たちの居並ぶお部屋へ。
釈迦の十大弟子の何体かと、八部衆の何体か。それぞれお顔の表情、衣など特徴があって、天平の時代の作者の入魂の作であり、彩色や金箔など、出来たての頃はさぞ目映い、正視できない程の有り難みだったことだろうなあ・・などと思いながら拝見して、いよいよメイン会場へ。
ゆるい上り坂の通路は、左右の壁に小さなモニターをいくつも嵌め込んであり、阿修羅像の首飾りや、衣の柄などをずらして映していて、いやが上にも「いよいよだ!」の期待と興奮を煽っています。
通路を登り切ると、バルコニーのように半階下が見下ろせるようになっていて、そこに阿修羅像が立っておられるのです。うまくバルコニーの壁にくっついて人に遮られることなく見下ろせました。
「ああ~、これが実物かー!」
細い腕が天を支える2本、手首を鎌のように曲げた中段の2本、それに胸元で合わせた2本ずつ。
細く華奢な、少年っぽい美しさの胴体。それより下は、周囲を取り囲むかぶりつきの人々に隠れて見えません。
ぐるっと、四重も五重も、場所によっては六重も人が取り巻いていて、係員が「左方向へ一歩ずつゆっくりと移動願います」と絶えず訴えているけれど、殆ど動かず、ずっと間近で眺めていようとしがみ付いています。
一方、バルコニーで見下ろす方も僅かしか動かず、なかなか正面から見ることが出来ない。上も下の階も、実物を見た人々の興奮の嵐で飽和状態。やっと動き出した巨大なうずしおを見て、自分もその中に入ろうかどうしようか、逡巡しながらしばし見下ろしていました。
「やはり一番近くで見なければ、来た意味が無い。」そう思って、渦の中を分け入って行きました。右側のお顔の付近から輪に入って、次第に左へ移動するうちに左後ろ付近で最前列に出られました。
全体に淡い金色に輝いて見えるのは、像に残っている金箔部分がライトに反射しているからだけでは無い、阿修羅像そのもののオーラなのでしょうね・・などと思って眺めていて、ついに正面にやって来ました。突然、胸に熱いものが込み上げて来ました。『逢えた』ように感じたのです。
今朝の新聞に「入場者80万人を越えて歴代3番目」と記事になる程の大人気、大混雑を家族で行って良い思い出になれば・・くらいのつもりで行ったのに、本気で“感動”してしまいました。
まだ見にいらしてない方。夜8時まで拝観できますから、6時半頃行くと並ばずに入れていいですよ。でも、5日の金曜日は、中野ゼロにいらして下さいね。
