「愛と哀しみの迷宮(ラビリンス) メロドラマの深き谷を歩め」
「断崖」
口先だけの遊び人とかけ落ち結婚した富豪の娘。しかし、急速に夫の化けの皮が剥がれ・・・。夫に怯える新妻の心理を執拗に追うカメラ、有名なミルクのくだりに見られる巧みな小道具の使い方は、ヒッチコックの面目躍如。「だめんず地獄にようこそ」的ラストも凄い!
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「愛と哀しみの迷宮(ラビリンス) メロドラマの深き谷を歩め」
「幸福はあの星の下に」
芸が看板の新橋芸者八千代はもう四十才、家も建てたし、売れッ妓の小鈴を抱えて繁昌しているが、ある日、八千代の養女で舞踊研究所をやっている花柳三千代から、七条紀康のバー「驢馬」が経営難だときくと、自分の家を抵当に入れて百万円の金を融通したのも、二十年前の愛人紀康と、生まれると直ぐ手放した紀幸を思えばこそである。その頃、紀康の病妻幸子は焼け跡の小住宅で良人と息子に看とられながら、息を引きとった。
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