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「大雷蔵祭」
「眠狂四郎 人肌蜘蛛」1968年 大映 監督:安田公義
江戸への帰路、母の墓のある村に14年ぶりに立ち寄った狂四郎は、墓守の七蔵から村が寂れている理由を聞く。大烏の森の中の鬼館と呼ばれる屋敷に将軍の妾腹、土門家武とその妹の紫が住み、村の若い男女を幽閉して暴虐の限りを尽くしていると言うのだ。七蔵の元には狂四郎と同じ黒ミサで生まれた子、兵吾という青年がいたが、その兵吾にも館からの迎えがやって来た・・・。
大雷蔵祭の後半はスクリーンを小さい方のシネマ2に移しての上映。
この日は朝、早めに到着したものの、既に立ち見になると言われ一瞬怯む。それでもせっかくだから入場。立ち見で映画を観るなんて何年ぶりでしょうか・・・
眠狂四郎シリーズ鑑賞も2本目。だんだん雷蔵・狂四郎の魅力が解り始めてきたような・・・
まず、その低音の声とゆったりした台詞の魅力。けれんみたっぷりでここらあたりが時代劇の魅力って事なんでしょうか。以外と狂四郎は雄弁なんですね。
円月殺法はどうでも良いのです。
という事で、どうしてもその名台詞をしっかりと再現したくて、劇場鑑賞後間もなくDVDをレンタル。
黒ミサの子、薬師寺兵吾(寺田農)と対面して死相を見た狂四郎ー
「目出度い事に対する予感は一度もないが、不吉なものはすぐ響くように、俺は六感を作っている」
「狂四郎、私の肌を見て少しでも燃えたら私の勝ち、意のままになろうな」と紫(緑魔子)が襦袢の前を広げて挑発するー
「そんな眺めには慣れている。他に趣向は無いのか」
この勝負に負けた屈辱から紫は狂四郎に心を奪われつつ狂四郎の生首を獲らんとする。
田村十郎次(五味龍太郎)など刺客を送る土門家武(川津祐介)
頭巾の女(十郎次の女・三木本賀代)との情事の際に襲撃に会うんだが、今回もまったく悪びれず女をものにする狂四郎ー
「この女おそらくお主の女であったろうが、最後の営みを俺と交わして極楽往生を遂げたぁ」
土門家武の毒矢によって生死を彷徨う狂四郎ー
「これが俺の見る最後の空の色か」・・・
救ってもらった都田一閑(渡辺文雄)に持ちかけられた家武討ちを断る狂四郎ー
「死に際の気分を味わえて土門家武にも礼を言うだけさ」
そして、いよいよ紫を抱く狂四郎ー
「よたかを抱くほどの喜びもあるまいが死神の身体を賞味しよう。
外では烏が死肉を喰らい、十字架に架けられた死人の前で死神を抱く。
お前と俺の二人で招いた宴だ、狂い叫ぶがよかろう」
この作品は昨年の緑魔子特集で見逃したもののリベンジ。
当然、お目当ては緑魔子の猟奇的鬼姫。楽しみのために人を慰みものにして殺す。
紫の襦袢に壁に当たる紫の光をバックに狂気的美貌が堪りません。
時に激情して声が裏返ったり、高笑いをしてみたり、呆けたようになったり・・・
薬師寺兵吾は若き日の寺田農。あまりに若く威勢が良いので不覚にも見終るまで寺田農だと気付かなかったよ。
毒矢によって死にかけたその後、門付け女、須磨(三条魔子)の店で毒殺や罠を過剰に怖れる狂四郎の描写が印象的。
渡辺宙明のお色気BGM
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緑魔子だけでなく三条魔子、三木本賀代といった狂四郎ガールズも色っぽくて良いよ。
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「眠狂四郎 人肌蜘蛛」1968年 大映 監督:安田公義
江戸への帰路、母の墓のある村に14年ぶりに立ち寄った狂四郎は、墓守の七蔵から村が寂れている理由を聞く。大烏の森の中の鬼館と呼ばれる屋敷に将軍の妾腹、土門家武とその妹の紫が住み、村の若い男女を幽閉して暴虐の限りを尽くしていると言うのだ。七蔵の元には狂四郎と同じ黒ミサで生まれた子、兵吾という青年がいたが、その兵吾にも館からの迎えがやって来た・・・。
大雷蔵祭の後半はスクリーンを小さい方のシネマ2に移しての上映。
この日は朝、早めに到着したものの、既に立ち見になると言われ一瞬怯む。それでもせっかくだから入場。立ち見で映画を観るなんて何年ぶりでしょうか・・・
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眠狂四郎シリーズ鑑賞も2本目。だんだん雷蔵・狂四郎の魅力が解り始めてきたような・・・
まず、その低音の声とゆったりした台詞の魅力。けれんみたっぷりでここらあたりが時代劇の魅力って事なんでしょうか。以外と狂四郎は雄弁なんですね。
円月殺法はどうでも良いのです。
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という事で、どうしてもその名台詞をしっかりと再現したくて、劇場鑑賞後間もなくDVDをレンタル。
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黒ミサの子、薬師寺兵吾(寺田農)と対面して死相を見た狂四郎ー
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「そんな眺めには慣れている。他に趣向は無いのか」
この勝負に負けた屈辱から紫は狂四郎に心を奪われつつ狂四郎の生首を獲らんとする。
田村十郎次(五味龍太郎)など刺客を送る土門家武(川津祐介)
頭巾の女(十郎次の女・三木本賀代)との情事の際に襲撃に会うんだが、今回もまったく悪びれず女をものにする狂四郎ー
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土門家武の毒矢によって生死を彷徨う狂四郎ー
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救ってもらった都田一閑(渡辺文雄)に持ちかけられた家武討ちを断る狂四郎ー
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そして、いよいよ紫を抱く狂四郎ー
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外では烏が死肉を喰らい、十字架に架けられた死人の前で死神を抱く。
お前と俺の二人で招いた宴だ、狂い叫ぶがよかろう」
この作品は昨年の緑魔子特集で見逃したもののリベンジ。
当然、お目当ては緑魔子の猟奇的鬼姫。楽しみのために人を慰みものにして殺す。
紫の襦袢に壁に当たる紫の光をバックに狂気的美貌が堪りません。
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時に激情して声が裏返ったり、高笑いをしてみたり、呆けたようになったり・・・
薬師寺兵吾は若き日の寺田農。あまりに若く威勢が良いので不覚にも見終るまで寺田農だと気付かなかったよ。
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毒矢によって死にかけたその後、門付け女、須磨(三条魔子)の店で毒殺や罠を過剰に怖れる狂四郎の描写が印象的。
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渡辺宙明のお色気BGM
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緑魔子だけでなく三条魔子、三木本賀代といった狂四郎ガールズも色っぽくて良いよ。
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正月の上映で楽しみにしていましたが、ちょうど風邪で寝込んでましたから・・・
またの機会に。