JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

椎名誠 「岳物語」

2005-11-25 | BOOK
新宿ドカドカ団にやられたので、チキショウメ、椎名誠の未読物を何か読んでやろう・・・
手にしたのは「岳物語」椎名誠の私小説集。しかもご子息岳くんとのお話。
いかにも理想の父親って感じの椎名さんが息子との話を書いた物で
どうも、こういうのは敬遠したくなるので今まで手を付けなかったんです。
私も遅ればせながら、父親となって、それでも、というか益々なんだかこの手のものは敬遠したくなる。そこを乗り切って読もうと思ったのは何故なんだろうか。

最初、「きんもくせい」読んで
お、なんかいーな。わくわくする私小説じゃないか。健次郎君のお母さん・・・
ところが2作目からはちょっとわくわく感が薄れます。
当初は連作にするつもりは無かったのでしょう。
それでもずーっと読んでいくと、最後の「二日間のプレゼント」イルクーツクから音声の悪い電話の場面。さらにあとがき。さらにさらに斉藤茂太さんの解説。
私の中で終盤一気に評価があがって目出度し目出度し。

椎名誠と釣っていかにもの感があったけど、子供に付き合う程度だったんですね。
釣りに関しては岳くんが主。
少ない時間を子供が一番好きな事に一緒になって楽しめる。
やっぱり素敵な父親ですよ。

子供と遊んでいて、ときどき思うんです。自分の好きな事に子供に付き合ってもらってるんじゃないか。遊んでもらってるんじゃないかって。

Hero-Nが親とは違ったものに興味を持った時、もし、それが自分が一緒になって付き合えない類のものであっても(体力的とか、そういう事ってありそう)応援支援をしてあげよう。
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