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「追悼 森繁久弥」
「縞の背広の親分衆」1961年 東宝 監督:川島雄三
森の石松の末裔で、ブラジルから20年ぶりに里帰りした元やくざ(森繁)と、関東一の花札名手(フランキー)ら、ちょっと古風なヤクザの親分衆たちが、没落寸前の一家の建て直しに狂奔する義理と人情の痛快喜劇。ヤクザ映画に対するパロディ精神にあふれた異色作。
今回の上映作品で最も期待できるんじゃないかと思い選んだけど、正解。大当たりの面白さ。褪色の進んだ赤茶けたフィルムも何のその。
いきなり森繁のベサメ・ムーチョにずっこける。
南米帰りのやくざ守野圭助(森繁久弥)はアマゾン無宿のアマゾン源次に比べれば充分普通のやくざですが・・・アマゾンの元ネタっぽい。
森の石松の末裔っていうのが泣かせるね。
森繁の追悼映画にかこつけて、しっかり淡島千景を見ようという魂胆。
森繁が南米土産の怪しげなチョコ、なんたらガラナ(名称失念)は惚れ薬だと伝えると即座に効き目が現われた素振り。
2人の再会、仁義も珍妙で面白い。
淡島千景はやくざの姐さんとしては仇っぽい側面より色っぽさが先に立つ感じだけど、なかなかよろしい。
しかしこの映画。散りばめられたギャグに出色のものがある。
スモーキー・ジョウ(フランキー堺)とルテナンの金(西村晃)による弁当屋の軒先から表の階段を使っての軽妙な動き。フランキー堺の軽妙さは当然のことだけど、ここでは背の低い西村晃が素早く木箱を取ってフランキーより高さで優位に立とうとする動きが素晴らしい。
象屋デパートのクレーム係として奔走する森繁。長らく南米に拘留されていたが日本に居た頃はそぞ女を泣かせたと見え、知ってる女が名を言う度にサッと身を翻して訝る森繁の可笑しさ。
森繁から淡島千景に送られた手紙が巻物になっていて以上に長い。結論がなかなかわからないでいると手紙の最後を読んだ子分が遠い向こうの部屋から「わかった!」
おおとり組の娘、団令子が営業するフラワーショップの店員デュワデュワーのスキャット3人組。フランキー堺が例のチョコのせいかこの3人にもてる。
団令子とジェリー藤尾の賽振り対決。団令子の壷振りの時にデュワデュワデュワっと決める。
淡島千景は風月組の親分有島一郎に言い寄られての、着物の裾をまくっての啖呵一発がカッコ良い。でもやっぱり仇っぽさより色っぽさ。
ラストの飛んでもない落ちも川島雄三らしさか。
縞の背広は亡くなったおおとり組親分が3人に残した衣装。お揃いで墓参りいたします。
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フランキーだけが律儀にずっと着てました。
池袋 新文芸座
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「縞の背広の親分衆」1961年 東宝 監督:川島雄三
森の石松の末裔で、ブラジルから20年ぶりに里帰りした元やくざ(森繁)と、関東一の花札名手(フランキー)ら、ちょっと古風なヤクザの親分衆たちが、没落寸前の一家の建て直しに狂奔する義理と人情の痛快喜劇。ヤクザ映画に対するパロディ精神にあふれた異色作。
今回の上映作品で最も期待できるんじゃないかと思い選んだけど、正解。大当たりの面白さ。褪色の進んだ赤茶けたフィルムも何のその。
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いきなり森繁のベサメ・ムーチョにずっこける。
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南米帰りのやくざ守野圭助(森繁久弥)はアマゾン無宿のアマゾン源次に比べれば充分普通のやくざですが・・・アマゾンの元ネタっぽい。
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森の石松の末裔っていうのが泣かせるね。
森繁の追悼映画にかこつけて、しっかり淡島千景を見ようという魂胆。
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森繁が南米土産の怪しげなチョコ、なんたらガラナ(名称失念)は惚れ薬だと伝えると即座に効き目が現われた素振り。
2人の再会、仁義も珍妙で面白い。
淡島千景はやくざの姐さんとしては仇っぽい側面より色っぽさが先に立つ感じだけど、なかなかよろしい。
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しかしこの映画。散りばめられたギャグに出色のものがある。
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スモーキー・ジョウ(フランキー堺)とルテナンの金(西村晃)による弁当屋の軒先から表の階段を使っての軽妙な動き。フランキー堺の軽妙さは当然のことだけど、ここでは背の低い西村晃が素早く木箱を取ってフランキーより高さで優位に立とうとする動きが素晴らしい。
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象屋デパートのクレーム係として奔走する森繁。長らく南米に拘留されていたが日本に居た頃はそぞ女を泣かせたと見え、知ってる女が名を言う度にサッと身を翻して訝る森繁の可笑しさ。
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森繁から淡島千景に送られた手紙が巻物になっていて以上に長い。結論がなかなかわからないでいると手紙の最後を読んだ子分が遠い向こうの部屋から「わかった!」
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おおとり組の娘、団令子が営業するフラワーショップの店員デュワデュワーのスキャット3人組。フランキー堺が例のチョコのせいかこの3人にもてる。
団令子とジェリー藤尾の賽振り対決。団令子の壷振りの時にデュワデュワデュワっと決める。
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淡島千景は風月組の親分有島一郎に言い寄られての、着物の裾をまくっての啖呵一発がカッコ良い。でもやっぱり仇っぽさより色っぽさ。
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ラストの飛んでもない落ちも川島雄三らしさか。
縞の背広は亡くなったおおとり組親分が3人に残した衣装。お揃いで墓参りいたします。
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フランキーだけが律儀にずっと着てました。
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池袋 新文芸座
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「へそくり社長」はもしスケジュールの都合が付けばラピュタで見る予定です。
老け役だったことを発見しました。