JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

快楽亭ブラック毒演会

2015-05-31 | 落語
ある程度定期的に寄席定席に行きたいんだけれど、YOU TUBEで円生・三木助・正蔵・馬生・志ん朝なんか聴いてると、さすがにわざわ行く気がしなくなる。困ったもんだ。

それでも行くのがこういう回。久しぶりに毒演会参戦。

立川流が根城としているお江戸広小路亭。なんと初参戦。
土足厳禁でスリッパに履き替え3Fまで階段を上がらせられる。ん?、昔の池袋を思い出す。

快楽亭ブラック毒演会 2015 5月30日

開口一番 快楽亭ブラ坊 「のめる」
快楽亭ブラック 「三人旅 発端」
快楽亭ブラック 「髪結新三・上」

中入り

快楽亭ブラック 「厩火事・改」
快楽亭ブラック 「放禁百川」

紀伊国屋文左衛門が吉原の大門を3回締める話「三人旅・発端」でふっておいて「髪結新三」
「髪結新三」は円生のしか聴いたことが無かった。題材の割りにパッとせず良いイメージは無い。
歌舞伎の人気出し物であるけれど、落語の方が本家。
歌舞伎大好きな快楽亭ブラックはどのように料理するのか期待もしたけど、逆輸入は無く落語として忠実。ただ、歌舞伎の演題、なぜ「梅雨小袖昔八丈」という題なのかを説明してくれるのは流石。ありがたい。
八丈島で何故、競馬が盛んなのかも・・・

円生は何故か忠七のオカマ演出で混乱させられたので、その意味からいえば円生以上に良い。
車力の善八に請われて弥太五郎源七が新三の長屋に向かうところまで。
中入りを挟んで、後半をやるかと思ったが、これはもったいぶって来月。
また、来んといかんじゃないの。

厩火事では2次会会場探しに奔走する弟子ブラ坊をネタにあくまでフィクションとして。的場文男の鞭。
マクラで最初の妻、川口朱里の実家(時計屋)にやっかいになっていた時の話が面白い。

「放禁百川」かめもじ、かもじを風俗の南先生、三波春夫に改めて。書くと拙い内容も多少あり。
2階の客は売れない立川流落語家たち。ブラック、談之助、談春、登場。いかにも談之助という役周りが嵌る。
百兵衛が妙な奇声を発しないのが好感触。

口演中、かなり大きい地震襲来。
最初は小さかったけれど、揺れが大きくなって流石に噺を中断。揺れる中、先週の地震、東日本大震災の話を冷静にしゃべって、揺れが治まると何事もなかったように本題に戻る。噺がどこまで行ったか解らなくなる事もない。地震が来ても安心感のブラック高座でした。

「髪結新三」も良いが、やはり中入り後の噺なんかの方が生き生きとして、本領発揮って感じでした。

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