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「ルビッチ・タッチ!」
「極楽特急」1932年 米 監督:エルンスト・ルビッチ
Trouble in Paradise
ベニスで出会い意気投合したガストンとリリーの泥棒コンビは、大金持ちの未亡人・コレ夫人に狙いをつけ・・・。ハートを盗み盗まれる三角関係のおもしろさとキャラクターの魅力。そしてウィットに富んだ会話と洗練された演出は、まさに名人芸。ルビッチ・タッチの魔法をちりばめた、ソフィスティケイテッド・コメディの極地!
ルビッチ・タッチって何んですか?勉強不足で良く解りません。でも、この作品を見たらなんとなく解ったような・・・
洒脱でいて無駄がない。抑制の効いた粋な台詞の応酬。
冒頭、ベニスのホテルでのガストンとボーイの会話からして、クスクス、ニヤニヤ。
ガストンとリリーの出会いも良い。盗品披露の応酬であっという間に恋に落ちる。
あまりに馴染みが薄いジャンルであるにも関わらず、完全にやられてしまいました。女のプライドというものをここまで粋で素敵に表現する物が果たしてあるでしょうか。
それは、大富豪未亡人のケイ・フランシスが品格のあるエレガントな熟女としての輝きがただものではないから。
あーだこーだ言いながらも、所詮映画なんていい女を眺めていられればそれで充分な私ですから、このケイ・フランシスを終始見惚れていた時間はまさに至福。そこにルビッチが魔法をかけてるもんだからもう堪りませんよね。
三角関係の行方はおキャンなリリーよりも未亡人に加担しながら見ておるわけですが、恋に破れるのは残念ながらケイ・フランシスの方。失った時の彼女の振る舞い。涎を垂らさんばかりに眺めていた凡客の胸を熱くしました~。
窓際に佇むリリーの嫉妬はホラーテイスト。
エンディング、また盗品のご披露。お見事!
当然、ケイ・フランシス。調べてみましたよ。マルクス・ブラザーズの「ココナッツ」に出ている人だったんですね。
マルクスブラザーズの映画は少しづつ買い揃えようと思い、例によって遅々として進まんのですがこれを機に「ココナッツ」の中古ポチっといけました。ケイ・フランシスのおかげです。
いや、そんな事より本作「極楽特急」も所持のうえ、微に入り細に入り繰り返し堪能したいところです。小道具使い、人物の配置の妙とか、ちゃんと意識して再確認したい。も少し安くなりませんかね。
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極楽特急 [DVD]
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シネマヴェーラ渋谷
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「極楽特急」1932年 米 監督:エルンスト・ルビッチ
Trouble in Paradise
ベニスで出会い意気投合したガストンとリリーの泥棒コンビは、大金持ちの未亡人・コレ夫人に狙いをつけ・・・。ハートを盗み盗まれる三角関係のおもしろさとキャラクターの魅力。そしてウィットに富んだ会話と洗練された演出は、まさに名人芸。ルビッチ・タッチの魔法をちりばめた、ソフィスティケイテッド・コメディの極地!
ルビッチ・タッチって何んですか?勉強不足で良く解りません。でも、この作品を見たらなんとなく解ったような・・・
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洒脱でいて無駄がない。抑制の効いた粋な台詞の応酬。
冒頭、ベニスのホテルでのガストンとボーイの会話からして、クスクス、ニヤニヤ。
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ガストンとリリーの出会いも良い。盗品披露の応酬であっという間に恋に落ちる。
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あまりに馴染みが薄いジャンルであるにも関わらず、完全にやられてしまいました。女のプライドというものをここまで粋で素敵に表現する物が果たしてあるでしょうか。
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それは、大富豪未亡人のケイ・フランシスが品格のあるエレガントな熟女としての輝きがただものではないから。
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あーだこーだ言いながらも、所詮映画なんていい女を眺めていられればそれで充分な私ですから、このケイ・フランシスを終始見惚れていた時間はまさに至福。そこにルビッチが魔法をかけてるもんだからもう堪りませんよね。
三角関係の行方はおキャンなリリーよりも未亡人に加担しながら見ておるわけですが、恋に破れるのは残念ながらケイ・フランシスの方。失った時の彼女の振る舞い。涎を垂らさんばかりに眺めていた凡客の胸を熱くしました~。
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窓際に佇むリリーの嫉妬はホラーテイスト。
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エンディング、また盗品のご披露。お見事!
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当然、ケイ・フランシス。調べてみましたよ。マルクス・ブラザーズの「ココナッツ」に出ている人だったんですね。
マルクスブラザーズの映画は少しづつ買い揃えようと思い、例によって遅々として進まんのですがこれを機に「ココナッツ」の中古ポチっといけました。ケイ・フランシスのおかげです。
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いや、そんな事より本作「極楽特急」も所持のうえ、微に入り細に入り繰り返し堪能したいところです。小道具使い、人物の配置の妙とか、ちゃんと意識して再確認したい。も少し安くなりませんかね。
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極楽特急 [DVD]
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シネマヴェーラ渋谷
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「”ルビッチ・タッチ”について良く分からなかったけど、何となく分かったような」って本当にその通り。
私はルビッチが相当に気に入って、15本も見てしまったのだけれど、この作品が1番"ルビッチタッチ”なる抑制が効いていたと思います。
最後のさり気ない身の引き方が本当にカッコ良かったですね。
昔の女性はこういうのを見て、気品というものを学んだんだろうなあ。
日本でも米国でも昔の映画を見ると女性の気品に憧れちゃいますね。現代の女性・女優に幻滅しているわけではないですけど、どうもやっぱり・・・