JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「淑女超特急」

2015-06-05 | 映画(DVD)
「ルビッチ・タッチ!」

「淑女超特急」1941年 米 監督:エルンスト・ルビッチ デジタル上映
That Uncertain Feeling

原因不明のしゃっくりに悩まされ精神科医を訪ねたジルに、夫婦生活に原因ありとの診断が。夫に不満があるジルは、病院で知り合ったピアニストのセバスチャンに惹かれ・・・。小津の「淑女は何を忘れたか」に影響を与えた「当世女大学」のルビッチ自身によるリメイク作。

シネマヴェーラさんのおかげでルビッチを知り、ラブコメ分野でありながら時代が古いが故に(作品は必ずしも古いわけではない)楽しめる。
一気の特集上映。少しでも、と通いました。見逃したモノにも良さそうなのがあるので、それは次の機会を待ちましょう。

昨年末、小津の「淑女は何を忘れたか」(1937年)がとても気に入ったので、チラシ文から本作は見ておかにゃ・・・
確認すりゃ、すぐ解るんだけど、チラシ文の「影響を与えた」は「当世女大学」(1931年)にかかるのであって、『「当世女大学」のルビッチ自身によるリメイク作(1941年)』にかかるわけではないのよね。やっぱり・・・

今回「当世女大学」はかからなかったので、次に期待。

天才ピアニストのバージェス・メレディスが気難しいて厭な野郎なんで、ジル(マール・オベロン)が惚れてしまうのがどうも・・・
メレディスは風貌的にちょっとチコ・マルクスっぽい。
コメディとしては口実筆記をする秘書が最高に良い味出してました。

「淑女は何を忘れたか」と共通するのは夫に平手打ちされて惚れ直すって所。
アメリカの当時もガチで男尊女卑なので面白い。古き良きなんとやらって、アワワ・・・

邦題の方はこの後観賞することになる名作「極楽特急」(1932年)にあやかろうというものだろうけど、まぁ、月とスッポンと言ったところでしょうか。


シネマヴェーラ渋谷

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