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「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカを見る」
第六夜 「食べているのは生きものだ」
E2806「ヴィルアンダースの家庭の ベーコンとソーセージづくり」中央ヨーロッパ/チロル 1979/80年撮影
E2902「ムングゴンナの女たちの豚の解体と調理」 西ニューギニア/中央高地 アイボ族 1976年撮影
E2776「フクロネズミの料理と食事」 西ニューギニア/中央高地 ファ族 1976年撮影
E1322「亀の捕獲と料理」 ブラジル/トカンティンス地方 クラホ族 1965年撮影
E2494「カミキリムシ幼虫採集と料理」 赤道アフリカ サンガ地方 ピンガ・ピグミー族 1977年撮影
ゲスト 森枝卓士(写真家)/ 高田ゆみ子(翻訳家)
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エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ=ECフィルムとは?
1952年ドイツ・国立科学映画研究所ではじまった映像の百科事典計画。民族学、生物学、技術科学の3つのジャンルからなり、30年近くを費やして数多くの研究者・カメラマンが世界各地に赴き、現在は失われた暮らしの技法や儀礼などの貴重な記録を含む、3000タイトル強の映像アーカイブが制作されました。現在400弱のタイトルがデジタル化され、日本国内向けに貸出ししています。
久しぶりにポレポレ東中野に行ったら、こんなイベントが行われているのを知った。
チラシを見てソソられること甚だしいじゃないですか。
既に第3夜まで終了していましたが、スケジュールを調整して一番ソソられる屠畜の回のみ行ってみました。
エンサイクロペディア・シネマトグラフィカの上映はけっこうやっているみたいです。
ゲストを呼んでのコメンタリー上映。これが嬉しい。
EC映画は貴重な映像素材という観点からかあまりドキュメンタリー的演出とかはしないようです。
無声無音の物も多く、コメンタリー解説が無いとかなり解らないし、30分程度の作品でも観賞は厳しい。
加えて、資料を説明してくださる白髪の翻訳家夫人・高田ゆみ子さんの声がとても心地良いのでありますな。
一発目の中央ヨーロッパ・チロル以外は全て未開の地の土人さんたち。
個人的にはチロルの屠畜の洗練された人間の智恵が、まぁ面白かったんですけど。
大豚屠畜にあらゆる場面で活用される所謂棺桶状の箱。
ヤニと熱闘と鎖での剛毛毟りの技。
きわめつけは豚吊り。
腱を突き通す棒にもう一つの棒を使ってグルグル、ウインチのように引き上げる様に思わず感嘆。
未回の狩猟民族による屠畜は、文明との接触の度合いが興味深い。2本目のアイボ族は竹のナイフを使って苦難の解体。
3品目のファ族は金属の斧やナイフを使う。しかし、土器を作る文化は無く、盆や皿という器は使用されない。
アイボ続の男はペニスケースを付け、女もほとんど裸。
ファ族はパンツ状のものを履いている。
今ではどちらもTシャツに短パンが定番らしい。70年代消えゆく文化を切り取った貴重さ。
フクロネズミはあぶって食べる。酒に合うだろうか。
亀の料理ですぐ連想されるのは、今年観た「食人族」
こちらは陸ガメ。
カミキリ虫を食べる。美味しそうな幼虫にまじって成虫が数匹、ゾッとするけど肢や硬い部分を取り除けば確かに幼虫と一緒か。
葉っぱに包んで蒸し焼き・・・
森枝卓士先生がおっしゃるのが尤もで、豚を解体するのに比べれば虫は食すのは極めて楽チンなのですね。
二夜の「お祭り」、三夜の荒俣宏氏ゲストの「生きもの」、五夜の「音楽」あたりも観たかったな。
デジタル化は進むでしょう。またの上映機会に期待。
ポレポレ東中野
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第六夜 「食べているのは生きものだ」
E2806「ヴィルアンダースの家庭の ベーコンとソーセージづくり」中央ヨーロッパ/チロル 1979/80年撮影
E2902「ムングゴンナの女たちの豚の解体と調理」 西ニューギニア/中央高地 アイボ族 1976年撮影
E2776「フクロネズミの料理と食事」 西ニューギニア/中央高地 ファ族 1976年撮影
E1322「亀の捕獲と料理」 ブラジル/トカンティンス地方 クラホ族 1965年撮影
E2494「カミキリムシ幼虫採集と料理」 赤道アフリカ サンガ地方 ピンガ・ピグミー族 1977年撮影
ゲスト 森枝卓士(写真家)/ 高田ゆみ子(翻訳家)
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エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ=ECフィルムとは?
1952年ドイツ・国立科学映画研究所ではじまった映像の百科事典計画。民族学、生物学、技術科学の3つのジャンルからなり、30年近くを費やして数多くの研究者・カメラマンが世界各地に赴き、現在は失われた暮らしの技法や儀礼などの貴重な記録を含む、3000タイトル強の映像アーカイブが制作されました。現在400弱のタイトルがデジタル化され、日本国内向けに貸出ししています。
久しぶりにポレポレ東中野に行ったら、こんなイベントが行われているのを知った。
チラシを見てソソられること甚だしいじゃないですか。
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既に第3夜まで終了していましたが、スケジュールを調整して一番ソソられる屠畜の回のみ行ってみました。
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エンサイクロペディア・シネマトグラフィカの上映はけっこうやっているみたいです。
ゲストを呼んでのコメンタリー上映。これが嬉しい。
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EC映画は貴重な映像素材という観点からかあまりドキュメンタリー的演出とかはしないようです。
無声無音の物も多く、コメンタリー解説が無いとかなり解らないし、30分程度の作品でも観賞は厳しい。
加えて、資料を説明してくださる白髪の翻訳家夫人・高田ゆみ子さんの声がとても心地良いのでありますな。
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一発目の中央ヨーロッパ・チロル以外は全て未開の地の土人さんたち。
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個人的にはチロルの屠畜の洗練された人間の智恵が、まぁ面白かったんですけど。
大豚屠畜にあらゆる場面で活用される所謂棺桶状の箱。
ヤニと熱闘と鎖での剛毛毟りの技。
きわめつけは豚吊り。
腱を突き通す棒にもう一つの棒を使ってグルグル、ウインチのように引き上げる様に思わず感嘆。
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未回の狩猟民族による屠畜は、文明との接触の度合いが興味深い。2本目のアイボ族は竹のナイフを使って苦難の解体。
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3品目のファ族は金属の斧やナイフを使う。しかし、土器を作る文化は無く、盆や皿という器は使用されない。
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アイボ続の男はペニスケースを付け、女もほとんど裸。
ファ族はパンツ状のものを履いている。
今ではどちらもTシャツに短パンが定番らしい。70年代消えゆく文化を切り取った貴重さ。
フクロネズミはあぶって食べる。酒に合うだろうか。
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亀の料理ですぐ連想されるのは、今年観た「食人族」
こちらは陸ガメ。
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カミキリ虫を食べる。美味しそうな幼虫にまじって成虫が数匹、ゾッとするけど肢や硬い部分を取り除けば確かに幼虫と一緒か。
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葉っぱに包んで蒸し焼き・・・
森枝卓士先生がおっしゃるのが尤もで、豚を解体するのに比べれば虫は食すのは極めて楽チンなのですね。
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二夜の「お祭り」、三夜の荒俣宏氏ゲストの「生きもの」、五夜の「音楽」あたりも観たかったな。
デジタル化は進むでしょう。またの上映機会に期待。
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ポレポレ東中野
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