踊る一寸法師
毒草
覆面の舞踏者
灰神楽
火星の運河
五階の窓
モノグラム
お勢登場
人でなしの恋
鏡地獄
木馬は廻る
空中紳士
陰獣
芋虫
3年ほど前に、映画「江戸川乱歩の陰獣」鑑賞前に「陰獣」のみを再読し一時放置。
その後「乱歩地獄」で映画化された「火星の運河」「鏡地獄」を読み、名作「芋虫」も再読。
また、やや時を置いて、残り全作品読了。
読了したのは昨年だったと思います。
これも記事にし損ねていました。
蔵出し。
「陰獣」は映画と比べて原作の大江春泥「陰獣」が静子の「淫獣」へと変貌していく描写がたまりません。
解説では、この「陰獣」の別バージョンまで楽しめます。
「芋虫」・・・何度読んでも衝撃があります。「乱歩地獄」「キャタピラー」と観ましたが、やはり読むのが一番凄い。
「火星の銀河」これをあのような映像(乱歩地獄)で表現し得たというのは、やっぱり感心。
初期短編に関しては名作と言われるものと、評価の低い作品が並びます。
「五階の窓」などはリレー連作長編の発端でしかありませんが、先を読みたくなります。
このような作品もきっちり収録していくのが、今全集の魅力。
コレクターズ・アイテムってところ。
「お勢登場」なる小品、毒婦お勢の物語の発端という形ですがその後の作品は書かれておらず、今後の毒婦の悪事、生涯は読み手が想像するよりありません。ウーム、残念。読みたい・・・
個人的には全巻コンプリートなど絶対しないと思いますが・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます