「女番長（すけばん）ゲリラ」

「東映やさぐれ女優伝　池玲子＆杉本美樹」

「女番長（すけばん）ゲリラ」1972年　東映　監督：鈴木則文

エキセントリックな関東の女番長グループ「新宿赤ヘル団」が京都へ進出。地元ギャルとの激突、友情、そしてほのかな恋----。シリーズ第3弾は杉本美樹主演。胸には真っ赤なバラの刺青。喧嘩の前に仁義を切る心意気がナイス！

チラシ・ポスター、DVDの表記は「スケバン」と片仮名だけど映画のタイトルクレジットは「すけばん」と平仮名表記。


YAMAHAバイクの新宿赤ヘル団、見晴しの良い京都に参上。

東映ピンキーバイオレンスの池＆杉本作品はいくつか見てきたけれど、意外な事に「女番長シリーズ」は今回初めてなんだね。
池玲子よりも杉本美樹の方を支持する身としては杉本主演の本作から。
久しぶりの東映ピンキーバイオレンスという事と、何しろ見たそばから記憶がどんどん飛んでいく内容だけに、いや、「こんなに面白かったっけー」という感じ。流石、鈴木則文。まだまだ未見作あるので観て行こう。


冒頭、からんでくるチンピラ暴走族がノーヘルなのに対して女番グループがお揃いヘル着用で好感持てます。何かスーパー戦隊っぽい。

おっぱいポロンポロンが気持ち良い。
キャット・ファイトを超接近でPOV的に狙うカメラワークにクラクラ。
いきなりジャンプスーツのジッパー下ろしてバラの刺青を見せる女番長・幸子（杉本美樹）
岡八郎にジーンス下ろしながら迫るおパンツ。
恐喝やタイマンと悪さの限りだけれどきっちり仁義を切る礼があるのと対立する暴力団との構図でとても正義の不良だ。
それにしても、新婚カップルの写真を撮ってあげて巻き上げる金が100円のシノギって可愛くて良いね。


仮面ライダー、超人バロム１、東映まんがまつりの看板前で対峙する両ヒロイン。


肉食系女子の恋愛が良いのは、女が強姦するお相手が世界チャンプを目指す強くてカッコ良い一郎（成瀬正孝）という所。
「悪くなかったぜ」
「良かったて言うまで帰さない！」
今週は好物のダメ男とズルズル行く美女モノを見続けてきたので、こういうのは返って爽快だね。幸子と一郎の恋は思わず応援したくなる。
そう、幸子と一郎って事で、ゲスト出演あがた森魚（青年！）が歌う「赤色エレジー」が沁み入るわけです。



それとカシアス内藤のスパーリングが見れたのも嬉しい。



いつものおっかない顔の衣麻遼子。 バイクのロープで引きずり回されるシーンがお人形さんみたいに可愛い･･･ってホントに人形だっての。

奈美（池玲子）と暴力団幹部の兄（林彰太郎）との関係･･
屁こき尼の丘ナオミや汲み取り便所の三原葉子なども楽しい痛快ポルノアクションだけれど、実は物語はとても哀しいモノです。






ラピュタ阿佐ヶ谷

PS.ラピュタ観賞に会員証忘れるのは損失でかい、通常料金、スタンプ無し。満喫したので、まあいいか。