6月にあった中国語検定第80回の結果が出ました。
準1級については、今回は受験者数776人に対し、合格者186人、合格率24%と、通常の合格率が14~5%ですから、なんと10%ほど合格率が上がっていました。平均点も、リスニング69.3点、筆記67.7点と、通常より5点ほど上回っていました。
実際に受験した感想としては、問題そのものの難易度は、従来と同じくらいと感じましたので、受験者のレベルが上がったか、採点が多少甘めであったか。次回の11月実施から、準1級も2次試験を実施する、ということが、微妙に影響したのかもしれません。
さて、かくいう私も、中国語検定準1級は、3度目の正直で合格させていただきました。前回第79回は、リスニングは90点でしたが、筆記が73点で、[1]~[3]の選択問題か、[4]のピンインの漢字表記か、どれかであと1問間違いを減らせば合格だったので、たいへんくやしい思いをしましたが、今回は結果が出てよかったです。
今回は、リスニングが、[1]50点、[2]46点。筆記は[1]16点、[2]16点、[3]14点、[4]21点、[5]16点と、
毎回辛い採点に泣かされる[5]もまずますでした。
とはいえ、今後1級に合格するには、筆記の[1]~[3]で今回は計5問間違えましたが、これをあと3問くらい減らさないと厳しいと感じています。
ざっと問題をおさらいしますと、リスニングの[1]の1番目の中国語は、大みそかの年夜飯の話題で、わりと分かりやすかったのでは、2番目はという言葉が思いつくかどうかがポイントであったと思います。
リスニングの[2]の書き取りですが、(4)のが出てこなかった以外は、ほぼ何とか書けたものの、ペンが思うほどのスピードで進んでくれず、句読点で休みの間に前の文が書ききれず、文が次節に進んでしまう、という状態で、正直あせりました。
筆記の[1]の読解では、(6)の空欄の選択が①か②か迷い、①にして間違い。(8)で季節の移り変わりなので③だとばかり思いましたが、④の輪廻を使うのだと、後で知った次第。
[2]では(1)でいきなり引っかかってしまい、「十大ニュースを公表する」というところ、①が思いつかず、③にしてしまったのですが、③だと「暴露する」となってしまい、大失敗。(8)も分からなかったのですが、後で調べると、②で「生活が逼迫する」という表現があるのですね。①にしてしまいました。
[3]は(1)で②か③か迷い、③を選んでしまって失敗。
[4]は漢字は二問とも書けましたが、和訳で(c)をどう訳すかで悩みました。
後で回答例で「触らぬ神に祟りなし」とあるのを見て、妙に納得してしまいました。ここは、変な訳をするよりは直訳を、と思い、「多事は少事に如かず」と書いておいたので、もちろん「×」ですが、和訳の減点が3点だけでとどまり、ほっとしました。
で、最後に、私の中国語検定攻略の勉強法のご紹介ですが、実はたいへん重宝したテキストがあります。もう10年くらい前、上海の外文書店で買ったのですが、北京大学出版社の《高級漢語口語》上下冊と、《漢語高級教程》第一、第二冊。北京大学の先生が編纂された、留学生向けのテキストですが、テキストとともに、当時はカセットテープでしたが、テープも併せて購入していたものを、今でも活用しています。テキストは、生詞を中心に、本文で出てきた分からない言葉をピックアップし、EXCELで単語リストを作り、ピンイン、訳文、それから使われた文章を例文としてピックアップしてインプット。それを打ち出して、ピンインを見て漢字を書きだす練習をひたすらやりました。またテープは、無料ソフトを使ってMP3に焼きなおして、IPODで通勤途上などで毎日聞きました。今は、新版が出ているかもしれません。
特にお薦めが《高級漢語口語》。成語、慣用句、北京地方の方言などを実にうまく課文の中に取り込んでいて、ここで出てくる成語や慣用句をマスターすれば、たぶんたいていの検定試験で出てくる成語問題のかなりの部分はできてしまいます。
今回の問題でも、、が出ていました。
今回は、以上です。