日本語おもしろ発見

日々の生活から

「かぶら」?「かぶ」?

2010-02-04 17:19:19 | 日本語豆知識
 大学生のとき、何人かの家庭教師をしていました。そのうちの一人は京都で惣菜屋を営んでいる家のお嬢さんでした。京都では「ゆで卵」のことを「煮抜き」というと教えてくれたのは彼女でした。

 さて、2月1日の『朝日新聞』の夕刊に「食の関西ことば危機」という記事が載っていました。20~60代の158人を対象にアンケート調査を行ったのですが、その結果、「食」に関する言葉で、関西の言葉が日常生活から急速に姿を消しているということがわかったそうです。

主に関西 / 共通語
もみない・あじない/おいしくない・まずい
煮抜き/ゆで卵
なんば/トウモロコシ
ごんぼ/ごぼう
関東炊き/おでん
ばらずし・五目ずし/ちらしずし
かしわ/鶏肉
お造り/お刺し身
ミンチ/ひき肉
かぶら/カブ

 さて、みなさんはどちらを使いますか?ほとんど共通語のほうでしょうか。私もほとんど共通語のほうですね。生の魚をスライスした料理は、店で食べるときは「お造り」と言うこともありますが、スーパーで買ったり、自分で切って食卓に出したりするときは「刺し身」と言っていると思います。

 どちらを使うか自分でもよくわからないのは、最後の「蕪」。最近、ずっと悩んでいたんです。私にとって、あの白い丸い野菜は「かぶら」なのか「かぶ」なのか・・・。あまりにも悩みすぎて、一つの文章の中に「かぶら」と「かぶ」を両方使ってみたりもしていたんですが・・・。これはどちらかよくわからないので、これから自分の言葉を気を付けて観察したいと思います。

 それ以外の関西の言葉は、使わないですね。 記事によると、「ミンチ」は40代以上で子供の頃より使う人が増え、「ひき肉」を上回ったそうですが、私は使わないな~。それよりも「ミンチ」は英語の"mince"から来た語で、発音は「ミンス」が近くて、「ミンチ」「メンチ」はその変化した語というほうが興味をひいてしまう・・・
コメント
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