昨日書きました、懐かしい釣りの友の事の記事を書かれた島田氏の遠征記録を3回ほどの分けて掲載します。
この記事は島田芳蔵氏が近畿大学釣同好会の会長をされていた時の記事です。
この記事を読むにつけ現代の沖ノ島行きのいかに楽に変わったことか・・・・
「磯釣班高知県沖ノ島、投釣班同安芸へ」
磯釣班は沖ノ島に8月3日から7日まで合宿を行った。当初、7月31日から出港の予定であったが、台風13号の影響を考え、安全第1にとの事で、台風の進路も東方に決まった3日夕、大阪駅集合。総勢11名が集合し終えるとルーダーから再度合宿中における注意事項を徹底さす。
18時30分,急行鷲羽7号で22時宇野到着、宇高連絡船に乗り換える。船上、東海大学釣クラブの人達と会う、彼らは城辺で合宿とのこと、高松でお互いの安全と豊富な釣果を祈って、彼らは予讃本線へ、われわれは土讃本線にと別れた。
高松発0時8分の快速列車で7時間余り、高知をへて土佐佐賀へ入る。ここより高知県交通バスで片島10時10分着。昼食後、13時10分市営渡船で柏島を経て沖ノ島母島へ15時半ごろ到着。早速宿舎の沢近旅館に落ち着く、ここのご主人が船頭をしておられる。6時ごろまで地磯で底物の練習をし、3回生、2回生が1回生の指導に当たった。
翌5日、4時起床、3班に分かれて、東の空が白み始める頃,渡船出港。台風によるうねりが少し残っているために全員乗船できず、われわれB班は2回目で乗ることになる、ここの磯は港より片道30分位要する、ようやく船がかえってきて、今日は姫島へ渡ることになる、他の2班も姫島で、我々が着くころにはもう竿を出していた。
姫島は大変大きな島なので地磯で釣るような感じである。渡り終えると、我々4人はポイントに向かって一斉に竿を出し、フジツボをどんどんこませた。9時ごろまで再三アタリがあるも、もう一つ食い込みがない、ちょうどわれわれの左前方の磯にA班の3人がいたが、そちらの方に「オーイどうだ」と叫ぶと「オー」と返事して手で頭をなぜる、やはりだめらしい,日は高く昇り、容赦なく熱線を浴びる、魚も釣れないので、この暑さが身体にこたえることこの上ない、でも各班クーラーに氷を1杯入れて持って上がっていたので多少は助かった、これはグッドアイデアだった。、われわれの班は10時頃からまったくアタリもなくなくなってしまった、それでも皆、イシダイをと竿を振り込む。
2時ごろだったろうか、A班の方を見ると、坂本君が前の場所よりやや右の所で魚をかけているではないか、竿は湾曲史」魚との戦いを続けている、「オーイ、ガンバレ!」思わず我々も声援する。
2度3度と強烈なしめ込み、ようやく浮きあがったのは、われわれの目にも鮮やかに縞模様のイシダイである。3人が「やったぞ!」とこちらへ手を振った。よしそれではと竿を上げては降りこむ、しかし全くダメ。帰りは3班一緒に帰る。
A班は小物少々、結局第1日はイシダイ52㎝1枚、他はウツボ、小物など。夕食には刺身にして全員舌鼓をうった。
私は昨年の夏季合宿以来久しぶりの味を楽しんだ
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