ドラマのテンポが意外と速く、見ていても飽きさせないように
作られているような感じがします
今回は高平太の元服がメインだったのでしょうね
高平太とは高下駄を履いて闊歩する平氏の御曹司の意味だと思
うのですが、忠盛が実子でもない清盛にはたして平太と命名す
るでしょうか???
どうみても平太の兵は平氏の平、平太の太は太郎の太で主に長
男につける幼名ですよね。
虐げられていた武士とはいえ、それはあくまでも公卿から見て
の話で武士の中では平氏は名門なのです
一族を従えて行かなければならない身の清盛にたいして実子で
もないのに平太と命名する筈がありません。
もし実子でない事が明白ならば一族郎党が清盛に従う筈がない
からです。
白河法皇の寵愛を受けていた女性を妻に迎えたために生まれた
世間の噂話の延長だったのかも…
ドラマのシナリオでは白河法皇ご落胤説で話が進んでいますが
その方が弟・家盛や叔父の忠正との確執をすんなり説明できる
のも確かです
永遠の謎であるのは確かですが、もしかして忠盛自身にも確信
が無かったのかも知れません
ところで…
殺生禁止令、何処かで聞いた事があると思った方も大勢いた筈
です。
徳川五代将軍・綱吉が発布した生類憐みの令と同じような…
綱吉が発布した悪名高き生類憐みの令、その570年ほど前にも
同じ様な政策を行っていたのが時の権力者・白河法王
仏教の教理に従って殺生を禁じたと言われていますが、生きと
し生けるものを食さなければ命を保つ事が出来ないのが人間、
いや、全ての動物にいえる事です。
命を繋ぐ為のもっとも重要な食を絶たれては生きてて行くこと
が出来ません
最初の発布から11年後再び殺生禁止令を発っしているところを
見ると最初の禁止令はあまり効き目がなかったのかも知れませ
ん
鳥を飼う事も魚を捕る事も禁止したのですから民にとってはた
まったものではありませんよね。
生活の糧を奪われた人々も大勢いたはずです
神社や皇室に献上する為の網以外は焼却させたと言います。
ずいぶん身勝手なものです。
自分達の食する物だけは確保し民は駄目だなんて権力者のする
事ではありません
尤も、厳重禁止といっても漁業や狩猟を生業としていた人々に
とって転職する事もままならず法の網を潜って生きていたのが
実態だつたような気がしますが
違反者の取締りをしていたのが検非違使、平家だったのでしょ
うか??
とんでもない法律だと分かっていても法王の命令には逆らう事
などこの時の平氏にはまだ出来なかったでしょうね
この法律は白河法王が崩御されるまで続くのですが、法皇の死
に対し大喜びした人々の顔が目に浮かびます
白河法王も罪深い法律を作ったものですね。
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