岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

世界一低血圧の「アマゾンのヤノマミ族」に学ぶ

2016-04-27 13:58:16 | 健康に関すること
健康番組で見かける渡辺尚彦東京女子医大教授の著作を読みました。高血圧の治療を専門としている方です。その中で紹介されている「アマゾンのヤノマミ族」の生活習慣に学ぶことができます。

アマゾンの内陸に住む先住民族ヤノマミ族の男性は、収縮期血圧が96mmHg程度、拡張期血圧が60mmHg程度しかありません。しかも、加齢による血圧の上昇も認められません。一生、このような低い血圧を保ち続けます。

その秘訣の最大因子は、彼らの塩分摂取量です。1日塩分摂取量は、たった0.08グラムです。食べ物にもともと含まれる塩分しか取らないのです。交易もなく、調味料としての「塩」が存在しないのです。

2014年国民健康・栄誉調査によると、日本人の平均摂取量は男性10.9グラム、女性9.2グラムです。このデータの比較すると、ヤノマミ族の1日塩分摂取量0.08グラムが驚異的であると分かります。

「絶塩」、「ほとんど無塩」の生活をすれば、高血圧という症状が存在しない訳です。

彼らは普段、動物や魚、バナナやキャッサバ(タビオカ)をとって自給自足の暮らしをしています。他の生活習慣として、アルコールや乳製品を飲まないし、精製した砂糖も食しません。豊富な運動量もあって肥満もほとんど見られません。

渡辺教授の評価として、ヤノマミ族の生活は高血圧予防の見本となる暮らしであると述べています。「塩分をほとんど取らない。良く運動をして、お酒を飲まない。余分な糖分や脂質の摂取も少ない。」

一方で現代人は、塩分の多い外食をし加工食品を食べ、運動不足で、お酒をたしなみ、飽食の時代で糖分と脂質もたっぷりと摂取しています。まさに生活習慣病を発症につながります。

世界一低血圧の「アマゾンのヤノマミ族」に学ぶことが、現代人に必要であることが分かります。

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生き延びるための本能:ネガティブ・バイアス

2016-01-31 13:54:16 | 健康に関すること
毎週日曜日の日経新聞に、元慶應大学医学部精神科教授の大野裕氏が「こころの健康学」というコラムを掲載しています。大野裕氏は、皇太子妃雅子さんの主治医として知られていています。

ストレスの満ちた現代社会を生き抜くヒントが得られるので、私は毎週楽しみに読んでいます。本日のコラム「生き延びるための本能」で、「ネガティブ・バイアス」(否定的な先入観)という言葉を私は知りました。概略は次ぎのようなものです。

都会に就職した子供を心配する母親があれこれ良くないことを考えて思い悩みます。この良くないことを考えるのは、無意識に自分を守ろうとする自己本能のようなものです。良いことばかり考えていると、思いがけない失敗をする可能性があります。

思いがけないことが起きた際、先ず良くない事態を考えて身を守ろうとします。これが「ネガティブ・バイアス」で、ネガティブな方向に偏った判断する傾向があります。こうすることで、私たちは太古の時代から生き延びました。

思いがけないことが起きた際にも係わらず、無理にポジティブに考えることは好ましいことではありません。大丈夫かどうかは、現実を確認して初めて判断できることです。

思いがけないことが起きたて不安になるのは、自然な心の動きです。同時に、何が起きているかを確認すれば、安堵できる訳です。

私なりの解釈です。
思いがけないことが起きた時に不安な気持ちになるから、情報を求め、事態を検討し、解決策を計画します。最終的には、必ず成功すると信じて「ポジティブ・バイアス」(前向きな先入観)を持ち、勇気を出して、実行して行けます。

一方、事態の把握もせず、楽観的で安逸を貪ると、厳しい現実に翻弄され、淘汰されていくということでしょうか。イソップ童話の「アリとキリギリス」を思い出します。

悲観的に感じ、楽観的に行動するのが、賢明であるのでしょう。

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孤食の高齢者と「うつ」との強い関係性

2015-11-01 15:47:04 | 健康に関すること
2015年11月1日付けの日経新聞に、孤食の高齢者と「うつ」との強い関係性についての東京大の谷友香子氏の研究が掲載されていました。

2010年時点で気分が落ち込むなどの「うつ」傾向がなく、要介護認定を受けていない全国3万7千人が協力した研究です。独り暮らしの人は、男性85%、女性79%が孤食。誰かと同居している人の孤食は、男性3%、女性6%です。

結果は次ぎの通り、誰かと同居している人の孤食の人と比較して独り暮らしの人の孤食の場合は「うつ」の可能性が、男性は2.7倍、女性は1.4倍でした。

高齢者になると、配偶者がいなくなり子供も独立する場合も多く、あるいは生涯独身もあり得ます。一家団欒で会話しながら食事を取ることも難しくなってきます。男性よりも女性の方が、地域との接触も多く、他人との会話もありがちです。男性はどうしても孤立した生活になりやすい傾向です。

家族と共に食事をすると、その日にあった出来事を話しながら、話題も豊富になり、会話も弾みます。話すことで、気分も転換できます。

高齢者になり、独り暮らしになると、社会から閉ざされて生活し、会話もできないまま過ごすということで、孤立感を深めて、気分が沈んでいくということになるのでしょうか? 独り言を言うだけで、脳への刺激も減ります。

高齢化社会を迎え、今後「うつ」の人は増えることになるのでしょうか? 心の病んだ高齢者が増えるということは、今まで以上に地域社会から高齢者への接触を働きかけたり、いろんな手助けが必要であるということでしょう。

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ストレス解消法

2015-06-07 14:02:10 | 健康に関すること
今朝のTBS系テレビ<健康カプセル!ゲンキの時間>を見ていましたら、筑波大学名誉教授宗像恒次氏がストレスについて分かり易く説明していました。

戦うか、逃げるかを決めるを決めるような事態でストレスとは、生きるために必要なものとしていました。

ストレスを感じ易い人と感じにくい人とは、どうも遺伝的に決められている気質のようです。日本人の場合、約80%の人がストレスが感じ易い遺伝子を持っているようです。

ストレスを感じ易い人は、不安やこだわりの強い人だそうです。ある意味、完全主義の人が該当するようです。

ストレスを和らげるには、脳内にセロトニンが必要です。

ストレスを解消する方法を紹介しています。

1.リズミカルな運動:ウオーキング、サイクリング、貧乏ゆすり、ガムを噛むなど。

2.セロトニンを多く含む食物の摂取:バナナを推奨していました。他に、乳製品、大豆製品、魚類、ナッツ類など。

3.スキンシップ:ペットや他者とのスキンシップです。それ以外でも、自分の髪を触ったり、自分の腕を組んだり、自分の両手を組んだりするのも該当します。

気が付かないうちに、私はストレス解消を実践していました。ということは、私は結構ストレスを感じ易い遺伝子の持ち主のようです。

飲酒はストレス解消法とは必ずしも言えないのでしょうか?セロトニンを多く含む酒の肴を取りながら、酒を飲めばいいのでしょうか?悲しかな、つまらぬことが頭をよぎりました。

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ザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦氏の訃報に接して

2015-04-30 11:56:33 | 健康に関すること
ザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦氏の訃報を知り、自殺とは痛ましい限りと感じていました。食道癌、下咽頭癌を患い、闘病中だったと知りました。癌に患うと、鬱状態になりやすのは、何となく理解できます。

私が幼い頃、加山雄三のバックで加瀬邦彦氏が演奏していた姿を覚えています。お悔やみしたい気分であった時、日経新聞の日曜版のコラム、東京大学病院の中川恵一准教授の<がん社会を診る>を読みました。

日本男性が何らかの癌を発症する確率は60%、女性は45%。高齢化に伴い毎年発症率が1%ずつ上昇しており、日本男性の3人に2人、女性の2人に1人が癌になる時代がやってきました。

現在癌全体の6割近くが治ります。5年生存率は、乳癌、前立腺癌、甲状腺癌、皮膚癌で9割近くですが、食道癌、肺癌、肝臓癌で3割程度、膵臓癌では7%。

当然のことながら、進行度によっても、5年生存率は違います。

癌の効果的な予防策は少ないでしょう。せめて、早期発見に努めなくてはと、感じています。

一方で、日本男性の3人に2人が癌になる前提で、私も自衛策を練らなくてはいけない非情な事実を自覚しました。

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