100％コナコーヒーを堪能

100％コナコーヒーです。100％粉コーヒーではありません。誤解の無いように念押しして、書き始めます。

昼過ぎに雑踏を歩いていると、良い香りに誘われて、無性にコーヒーが飲みたくなりました。食後の脂ぎった口の中を洗い流したい欲求に我慢できません。いつもなら、食後直ぐに歯磨きしていて、口に中はさっぱりしていますので。

スターバックスコーヒーに入ってみると、看板に掲示されている定番メニューの横に、手書きメニューを発見しました。100％コナコーヒーです。100％と謳うことに注目しました。そう言うと、コーヒーではブレンドコーヒーとは、一番安いメニューであったことを思い出しました。

よくよく考えると、100％キリマンジャロコーヒーと表示したメニューを見たことないなと、つぶやきました。何やら高級なイメージを直感して、早速100％コナコーヒを注文しました。

席で待つこと、数分。私の所だけ特別待遇です。美女が私の席まで、頼んだケーキと100％コナコーヒーの入ったプレスと高級な器を持ってきてくれます。目の前で、プレスを一気に手で押して、でき上がった100％コナコーヒーをしずしずとカップについでくれました。

どうぞ召し上がって下さいとの、優しい言葉を待って、私はできるだけ品良くカップを持ち、一口飲み、ゆっくりと舌で味わって、一言。濃厚ですね。そうですようねと、笑顔で美女が私に微笑みました。

味は、濃厚なのにさっぱりもしていて、酸味は少なく、甘い後味で、複雑な味です。美味しいコーヒーは、コーヒーの味だけを楽しむためにブラックで飲むのが、やはり良いですね。

ハワイ島コナ地区で栽培されたコーヒーを、コナコーヒーと呼ぶそうです。少し賢くなったと思いながら、今朝もタップリとミルクを入れて安物のコーヒーを飲んでいます。

　

インプラントが保険導入された

保険財政が逼迫していている現況にあって、2012年4月1日よりインプラントが保険導入されたことは、画期的です。但し、縛りは厳しく、限定された疾患の方に対して、特定の病院歯科においてのみに、適応可能となっています。

自らが保険適応可能かを問い合わせるのであれば、病院内の歯科です。

難しい用語での表現ですが、適応症例や施設基準は厳格です。装置名も、広範囲顎骨支持型装置、広範囲顎骨支持型補綴となじみにくい表現ですが、インプラントのことです。

＜症例＞
・腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷などにより、広範囲に顎骨欠損若しくは歯槽骨欠損症例（歯周疾患及び加齢による骨吸収は除く）又はこれらが骨移植などにより再建された症例であること。なお、欠損範囲については、上顎にあっては、連続した3分の1顎程度以上の顎骨欠損症例又は上顎洞若しくは鼻腔への交通が認められる顎骨欠損症例であり、下顎にあっては、連続した３分の1顎程度以上の歯槽骨欠損又は下顎区域切除以上の顎骨欠損であること。

・医科の保険医療機関の主治の医師の診断に基づく外胚葉異形性症等の先天性疾患で、連続した３分の1顎程度の多数歯欠損又は顎堤形成不全であること。

施設基準は、常勤の歯科医師が2名以上配置されていること、病院で、当直体制が整備されているなど、かなり厳格です。

　

日野原重明先生の講演

日野原重明先生は聖路加病院の理事長で、現在100歳です。既に90歳を越えていた先生の講演を2回聞いた事があります。ご高齢にも係わらず、舞台には元気良く歩いて登場され、約1時間ずっと立ったままで講演されました。

聴衆の笑いや反応をみて、アドリブで話しが展開していきます。高尚な落語を聞いているかのようであったのが、急に貰い涙をするような感動的な話へと転じていきます。躍動感溢れる身のこなし、張りのある声からは、年齢を詐称しているのではと思う位の若さを感じます。

広島市で先生が講演した要旨が、本日の中国新聞に掲載されています。以下は抜粋です。

・哲学者マルティン・ブーバーは、＜人は始めることさえ忘れなければ、いつまでも若い＞と言った。私はこれから、童話作家になり、童謡の作曲もしようと思っている。

・父に教わった三つのVがある。大きな夢を見る＜ビジョン＞、思い切って行動する＜ベンチャー＞、勝利を得る＜ビクトリー＞。ビジョンを持って勇気ある行動をすれば、自然とビクトリーが完成される。・・・何でも１年生になって習えばできる。やらないからできないのであって、やればできる。

・自分の環境は、誰と交わるかによって変わる。出会いによって生き方が変わり、生きがいを知る。私の場合、先生や本、患者さんとの出会いで成長できた。

・生きがいに必要な希望を持ち、いろんな人と接触し、趣味やボランティア活動などに打ち込むこと。・・・年を取ることは悪いことではなく、自由人になると考えたら素晴らしい。逆風を抜けるために、悩む友の心の中に希望と愛の種をまきましょう。

私にとって、素晴らしい元気をもらえることのできる内容です。100歳の先生から、気持ちの＜若さ＞ももらえます。

　

私の心を鷲づかみ

地元の岩国市の記事が新聞の一面に出ることは、本当に稀です。最近では何時だったかも思い出せないような、岩国市は平凡な地方都市です。

4月22日の日曜日の早朝、地元の化学工場が爆発し、死亡された方が1名で怪我をされた方も多数です。日本を代表する企業の事故ですので、新聞の扱いも大きく、テレビでも特報が流れました。窓ガラスが割れた家屋は、500軒以上に及ぶようです。

当然のことながら、地元での話題もこの事件で持ちきりです。鎮火できたのは、本日の昼過ぎのようです。爆発によって、既存のタンクや配管の損傷も激しく、安全を確認してからの操業には、数ヶ月かかるとの情報が流れています。地域経済への悪影響が懸念されます。

夕方の診療の忙しい時に、取引業者からの電話が私宛に掛かりました。診療中で、私は手が離せなかったので、折り返し電話するとのメッセージを従業員に託すと、先方の知人は、＜お電話には及びません。今回の爆発で、先生やスタッフの方のお怪我がなかったか、診療室に損傷はなかったかが、心配でお電話しただけです。＞と伝言して、電話を切ったそうです。

この取引業者のスマートな電話の対応に、私は感服致しました。爆発事件の報道に接し、私の事を思い出してくれて、気遣ってくれてたことに、心より感謝です。

　

＜夢がない＞と言う18歳の少女との会話

1年中ショートパンツをはいている18歳の少女とは、私の患者さんです。明るい性格で、感性が鋭く、頭も良く、本音を言う少女です。話をすると、私の感性でもキャッチできる刺激的な言葉を発します。

当方：学校を卒業すると、どうするの？何をするか、考えているの？
少女：先生、私ね、将来に夢がないんよ。したいことがないんよ。

当方：そう、夢がないんか。ぼくと一緒だね。でも、僕でも若い時には、夢があったよ。
少女：最近まで、夢があったんだけど。最近の子は、夢が持てないんだよ。それに、失恋もしたしね。

当方：そうなんだ。
少女：最近までネール関係の仕事がしたかったけどね。みんなが無理だって言うんでね。

当方：ネールでは、厳しいね。都会でないとね。ところで、治療なんだけど。
少女：そうそう、先生、自信を持ちたい。

当方：自信って？
少女：私ね、出っ歯でしょ。みんなが私の口元を見るのね。でも、口元に劣等感があるの。早く綺麗になって、自信を持ちたい。先生、頼むよ！

当方：大丈夫。任しておいて！ちょっと時間は掛かるけどね。
少女：先生、本当に頼むよ！