恩師との偶然の再会

日本矯正歯科学会では、いろんなハプニングがあります。今回の学会で横浜に2泊しました。最後の日に朝食を食べらながらいつものように新聞を読んでいると、恩師の出口敏雄先生と再会しました。

先生と初めて会ったのは、今から約25年前です。熱心に私を矯正歯科の世界に誘ってくださり、私の新しい人生を切り開く切っ掛けを作ってくださいました。さらに、その後も矯正の修行の場所も紹介してくださり、我が人生の恩人です。お会いしたのは、10年ぶりでしょうか。アメリカのインディアナ大学で学位を取られる程、優れた英語力をお持ちです。英国、シンガポール、ドバイの各大学で矯正科教授を勤めあげ、この夏に帰国されたばかりでした。

先生も日本人を相手にするのが久々でのようで、約１時間熱く語ってくれました。まるで海外での矯正治療の最新事情の講義を、私一人の生徒が受けていたような気分でした。（写真中央が出口先生で、左は野々山先生です）

　

横浜中華街の最新事情

日本矯正歯科学会が横浜市で開催されています。食事はどうしても中華街になります。横浜市には、日本最大の中華街があるからです。

5年前にも学会で中華街に来ましたが、様相が著しく変化しています。高級店が並ぶ通りに、食べ放題の店が何店もあります。さらに、時間制限が無制限であることを宣伝している店も見かけます。天津栗を押し売りまがいに売り付ける女性を何人も見かけます。豪華な内装のお店に2時間以上いましたが、お客さんは少なく、ガラガラです。

世の流れは激しく、確実に変化しています。この変化を敏感に察知して、呼応するように自らも変化する必要のあることを痛感した次第です。

　

日本矯正歯科学会へ参加

日本で最大の矯正歯科の学会が横浜市で、9月27日から29日まで開催されます。全国の矯正歯科医が必ず参加し、総勢約7000人にも達します。

旧友と会い情報交換し、最新の機器や材料やテクニックを仕入れます。今回参加するにあたっても、課題を解決する計画です。開業すると、同業者と会う機会が少なく、学会で旧友と会える機会はとっても貴重となります。

あと2日間となりますが、充実させるつもりです。

　

一流ホテルのサービス

学会で全国のホテルに泊まる機会があります。ホテルの内装・設備の充実度、サービスなどの優劣をお客として感じます。内装などは、総じて新しいホテルが優っているのは仕方ありません。しかし、サービスには、社内教育の高さ、人材のレベルの高さ、経営方針などが反映されていると思っています。いわゆる、一流ホテルのサービスには、＜おもてなし＞の心使いが感じられます。

北海道の阿寒湖のホテルのドキュメンタリーを見ました。このホテルは、お客からクレームへの対応が優れていることで表彰されたことがあるようです。その方針は他の業界の方にも参考になる優れたものです。＜お客様の要望をクレームに変えない動きをすること＞、＜クレームの対応は5分以内に完了すること＞

折角旅行に来て愉しい一時を過ごそうとしているお客にとっては、ホテル側に要望を伝えてから待ってくれるまでの限界は5分ということです。待たす時間が5分を超えた途端、要望はホテルへのクレームに変わってしまい、ホテルの評判が落ちることになるのです。クレーム回避のためには、迅速に対応するシステムが必要になります。

翻ってみて当院の患者さんへの対応はどうだろうか、と考える良い機会となりました。

　

矯正治療が終了した歓喜の時

矯正治療を受ける大半は、年頃の若い女性です。美しくなることに、人一倍関心が高い年齢層です。永久歯を抜歯して治療する場合では、約3年近く装置を歯牙に装着します。治療が終了することに決まると、患者さんは待ちに待った歓喜の時を迎えます。

今日午前中に装置を撤去する予定の女性は、来院するなり、＜先生、最初の時の模型をデジカメに撮らしてください。ブログに出すので＞との申し出を受けました。＜了解。でも、貴女がデジカメを撮っている現場を、僕にデジカメで撮らしてくれます！？貴女を僕のブログに出すので＞と私。＜良いですよ。顔も出してもいいですよ。できるだけ、おもしろい文章にして下さいね＞との注文。少し困ったな、と思いながらも、作り笑いで対応する私。

治療の後半で、装置を撤去した後に顔写真をアップで撮影します。その時の彼女のコメントです。＜今日スッピンだ。お化粧してくるの忘れてた！残念！＞

彼女はこのブログを読んで楽しんでくれています。＜貴女が自分のブログにはどんなことが書いたか、是非次回教えて下さいね＞これが、私の精一杯の＜おもしろい文章＞です。力不足で、ご免なさい。