岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

一流国と一流企業

2012-10-25 16:45:00 | 日々のこと
櫻井よしこ氏の<異形の大国 中国>を読み直して、面白い表現を見つけました。

ーもの作りでは逆立ちしても日本にかなわない中国はいま掲げているのは、<三流国は製品を売り物にする。二流国はブランドを売り物にする。>という教訓だ。では、一流国は何を売り物にするのか、国際標準だ。ー

中国は、三流国から一流国を目指しています。中国人が使えば、本国だけで人口が13億人で、世界各地の中国人を合計したら15億人にはなります。世界人口を60億人とすると、中国人が使用するだけで、シェアが25%です。中国人が使用しただけで、国際標準になります。中国の国家戦略は、秀逸です。日本の国家戦略と比較すると、そう感じます。

この国際標準とは、デファックトスタンダードのことです。市場における競争や広く採用された<結果として事実上標準化した基準>を指します。古くは、PCのOSであるWindowsや検索サイトのグーグルなどです。ですので、一流企業は国際標準を売り、二流企業はブランドを売り、三流企業は製品を売る とも言い換えることができます。

そうは言っても、企業のブランドを上げるのも一苦労です。同じ機能を持つ製品をより高い値段で売るには、ブランドを高めるしかありません。

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桂三枝と6代目桂文枝

2012-10-24 11:47:21 | 日々のこと
第41回岩国市民文化講座は、桂文枝氏を招き、<笑いはこころのビタミン剤>という演題で開催されました。6代目桂文枝といってもピンと来ない人も多いと思います。桂三枝といえば、知らない人はいないでしょう。今年7月16日、本人の69歳の誕生日に師匠の名跡を継いで、桂文枝になったばかりです。

たった1時間の講演でした。中身は、5分刻みに面白いネタをつないで、その都度笑いを取るという巧みな構成です。自虐ネタが多いのは、好感が持てました。
導入の<つかみ>の部分は、さすがと思いながら、自然と<桂文枝ワールド>へ導かれていきました。

桂文枝を襲名した直後、寄席の帰りに中年女性に道ばたで呼び止められた話です。
<文枝さん、文枝さん>と呼ばれます。<誰かいな、文枝て。そうや自分や>と気づいて、後ろを振り返ると、中年女性がサインをせがみます。

桂文枝と書いたところ、<桂文枝て、誰も知りよらんから、横に桂三枝て書いてや>とせがまれ、<しゃないな>と思いながら書きました。
そうしたら<ついでに、いらっしゃーい!を書いていな>というのです。<いらっしゃーい!>は、有名な彼のギャグです。嫌とも言えず書いた時です。

隣の友人に<あんたもサインを書いて貰い!>というと、その友人は<わては、桂文枝のサインはいらんわ>と。
何と桂文枝氏の目の前で、堂々とそんなことを言うのです。

<そんなこと言わんと、サイン書いてもらいや>
<いらんわ。わては、キムタクのサインだったら、欲しんやけど。>

<折角、桂文枝が目の前にいてるんやから、もらいや。キムタクなんて、無理やし。桂文枝で我慢しとき>と。とほほ・・・
ここで、大爆笑です。

自分が同じ境遇に出会ったら、プライドを汚されて、大いに傷ついたり、落ち込んだりする場面です。しかし、桂文枝氏にとっては、このエピソードを笑いのネタに生かしています。
片や落ち込み、片や笑いのネタ。全く好対照です。

<笑いはこころのビタミン剤>と桂文枝氏は言いますが、私は<こころにビタミン剤をもっている人は、笑う>方が真相に近い気がします。落ち込むような境遇にあっても、そのストレスを笑いに転換するビタミン剤があれば、幸せな気分になれます。

ストレスを笑いに転換するビタミン剤とは、ユーモアのセンスとも言い換えられます。その根源は、心の余裕、知性なのでしょうか。この根源をゆっくり考えたいと、素晴らしい刺激をもらえました。

ストレスを笑いに転換するビタミン剤を常備薬として持ち、笑いながら生きていくことは素晴らしい人生だと知った、そんな素敵な講演でした。

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カラスの糞害に憤慨

2012-10-20 19:05:16 | 日々のこと
気持ち良く自転車に乗って、通勤していると、少し汗ばんできました。温度管理の難しい季節です。上着を脱ごうと、一旦停止した時の事件です。

上着を脱いで、ハンドルの上において、それを脇に抱えた瞬間です。何やら目の前が暗くなったと思いました。何事が起きたのかと、ふと下を見て見ると、上着を置いていたライトの上が汚れ、オレンジ色の粘液が直径10cmの類円形状に付着し、その付近にも散らばっています。

何だこれは、と上を見上げると、カラスが1匹電柱の上に止まっています。犯人はお前か、糞かと気づき、参ったなーと落胆。幸いにも、当方の衣類への実害がなし。糞が落ちても体の上に落下しなかっただけでも、運がついているなと思い、自転車の汚れた部位を拭き取り、気を取り直して再出発です。

少し走らすと、道路脇に大きな柿の木がありました。その付近の電柱・電線にはカラスの大群がいて、次々とカラスが熟した柿を目がけて旋回して、口に咥えています。オレンジ色の粘液状の糞は、柿由来でした。熟れ過ぎていて、悪食のカラスでも腹を下したのかもしれません。

実りの秋です。カラスの餌食になる前に、収穫してくれていたら、私への糞害も防げたのにと、憤慨しながらも、自転車を走らせました。

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新興企業の目利きプロ

2012-10-18 17:40:44 | 日々のこと
今朝の日経新聞の記事に、アメリカのベンチャーキャピタルとして実績が全米随一であるアンドリーセン・ゴロウィッツ社のマージット・ウェンマチェーズ氏が紹介されていました。

投資先として新興企業の原石を見抜く3つの基準を打ち明けています。

1.大きな市場を狙えるアイデアがあること
2.創業者が経営者であること
3.知的財産があること

確かに、マイクロソフト、アップル、グーグルなど、いずれも当てはまります。日本においても、元気のある会社は創業者が経営者である場合が多いように感じます。ソフトバンク、楽天など。

サラリーマン社長ではいけないのは、何故なのでしょうか。リスクを取る大胆な経営をする勇気が欠けているからでしょうか。企業が大きくなると、いろんな<しがらみ>ができるのでしょうか。 

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柳井正氏の<現実を視よ>

2012-10-17 14:42:35 | 日々のこと
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏は、忙しいビジネス界に属しながらも、定期的に本を出版しています。彼には日記を書く習慣があり、これを定期的にまとめて本にしているようです。最新の本の題名が、<現実を視よ>です。

柳井氏の抱く、日本経済への危機感、資本主義の精神を忘れた日本人への警鐘、愚鈍な政治家や官僚への批判など、内容は過激です。今回は、政治への言及が多々視られます。

・成長しなければ、即死する
・たった一度の人生なのだから、最高の状態をめざしたい
・人の一生とは、自分の志を遂げるためにある
・立ち止まることは最大のリスク
・失われて20年の<失敗の本質>。それはひとえに<現実を直視できない>ことにあった
・需要は<ある>のではなく、<つくりだす>
・苦しい時ほど<理想>を持て
など。

ひとつひとつ、もっともだと納得できる内容です。読後、私は将来へ挑戦する勇気をもらえたような気がします。

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