岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

「心技体」の脳科学的な正しい解釈

2016-12-16 19:14:57 | 日々のこと
大相撲の関取が話す言葉に、「心技体」があります。先ず心を鍛え、技を鍛え、最後に体力を鍛えれば、強くなるような意味で、私は解釈していました。

これに対して、脳神経外科医の林成之氏が脳科学的な立場で「心技体」の正しい解釈を説明します。(新潮2016.12.22)説得性があると、私は感じます。

『強い体を基に、独自の技術を編み出すことによって、初めて強いを心が生まれるのです。技のない者がいくら精神統一しても技は生まれません。つまり、「他者の追随を許さない、想定外の自分の技を磨く」これこそが「心技体」源なのです。』

とかく日本人は根性ものが好きで、レベルアップには「気合いだ」とか言って、スポーツをしがちです。根性心が優先されて、次ぎに技を磨き、最後に体が強くなっていき、勝つようになると解釈をしがちですけれども、大きな間違いのようです。

中年太りの私が根性を出し、精神統一し、体力をつけたら、大相撲の横綱に勝てるか?と具体的に考えれば、正解が明らかです。

正しい順番は体・技・心で、この順番に鍛えて競技・勝負に勝つということです。運動以外にも応用できそうな気がします。健康や体力こそが勝利の大前提であると強く感じます。

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ストレスの対処方法の分類があるとは?

2016-12-07 18:07:45 | 健康に関すること
最近、ストレスマネジメントという分野の学問があるということを知りました。医学と心理学の境界に位置する分野だと思います。「ストレスマネジメント」という古本を見つけたからです。

ストレスに対する対処方法を「コーピング」と言います。生きている限り、いろんな種類のストレスを受けていますので、我々はその性質に応じて適切に対処していく必要があります。普段は、本能的に対処していることを、学問的にに分類していることに、ある種の感銘をしました。

対処方法を3段階で分類し、問題の解決(問題焦点型)か心の状態(情動焦点型)の解決か、真っ正面から取り組む(関与型)か回避(回避型)するか、認知を優先する(認知型)か行動を優先する(行動型)かで、8種類に分類されます。

<問題焦点型>
計画立案 :問題解決の計画を立てる  (関与型ー認知型)
情報収集 :情報を集める       (関与型ー行動型)
あきらめる:あきらめる        (回避型ー認知型)
責任回避 :責任を逃れる       (回避型ー行動型)

<情動焦点型>
積極的思考:良い面を探す       (関与型ー認知型)
カタルシス:誰かに話しを聴いてもらう (関与型ー行動型)
思考回避 :くよくよ考えないようにする(回避型ー認知型)
気晴らし :気晴らしをする      (回避型ー行動型)

仕事でのストレスには、情報収集して問題解決の計画を立てて実行していきたいですね。時には、良い面を探したり、気晴らしをしているかもしれません。

何か失敗しても、前向きな教訓を見出して、失敗したために気づいたプラス面や良い面を探すこともあります。

決定的な失恋であったら、誰かに話しを聴いてもらって、くよくよ考えないようにするのですかね。気晴らしをすることもあるかもしれません。最後は、あきらめるのでしょう。

この8種類の対処方法を上手に使い分けているから、前向きに生きていけるであると思います。

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