岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

生き延びるための本能:ネガティブ・バイアス

2016-01-31 13:54:16 | 健康に関すること
毎週日曜日の日経新聞に、元慶應大学医学部精神科教授の大野裕氏が「こころの健康学」というコラムを掲載しています。大野裕氏は、皇太子妃雅子さんの主治医として知られていています。

ストレスの満ちた現代社会を生き抜くヒントが得られるので、私は毎週楽しみに読んでいます。本日のコラム「生き延びるための本能」で、「ネガティブ・バイアス」(否定的な先入観)という言葉を私は知りました。概略は次ぎのようなものです。

都会に就職した子供を心配する母親があれこれ良くないことを考えて思い悩みます。この良くないことを考えるのは、無意識に自分を守ろうとする自己本能のようなものです。良いことばかり考えていると、思いがけない失敗をする可能性があります。

思いがけないことが起きた際、先ず良くない事態を考えて身を守ろうとします。これが「ネガティブ・バイアス」で、ネガティブな方向に偏った判断する傾向があります。こうすることで、私たちは太古の時代から生き延びました。

思いがけないことが起きた際にも係わらず、無理にポジティブに考えることは好ましいことではありません。大丈夫かどうかは、現実を確認して初めて判断できることです。

思いがけないことが起きたて不安になるのは、自然な心の動きです。同時に、何が起きているかを確認すれば、安堵できる訳です。

私なりの解釈です。
思いがけないことが起きた時に不安な気持ちになるから、情報を求め、事態を検討し、解決策を計画します。最終的には、必ず成功すると信じて「ポジティブ・バイアス」(前向きな先入観)を持ち、勇気を出して、実行して行けます。

一方、事態の把握もせず、楽観的で安逸を貪ると、厳しい現実に翻弄され、淘汰されていくということでしょうか。イソップ童話の「アリとキリギリス」を思い出します。

悲観的に感じ、楽観的に行動するのが、賢明であるのでしょう。

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孫正義氏の300年先まので長期戦略

2016-01-11 17:21:47 | 感動した書籍
2016年1月10日(日)の日経新聞に、孫正義氏のインタビューが掲載されていました。自らの言葉で語っているので、迫力があります。

自らの没後でも、日本の競争力の低下しても、会社が300年成長するために、後継者へのバトンタッチと同時に世界展開の本格化をする長期戦略を立てています。成長する手段は。海外での合併・買収のようです。

・全く異なる環境に飛び込み、もう一段の飛躍のため絶対に成功しなければならない使命を背負った時に、初めて人は大脳が活性化し始める。

組織も同じだ。買収など困難なことに真正面から取り組んでいる時に快感が生まれ、その快感を楽しみ始めると次々といいアイデアが出てくるものだ。

・投資の基準に関して、僕には二つの信念がある。技術が優れていることとローカルで勝てること。技術が優秀なら世界で通用するし、サービスやコンテンツはローカルチャンピオンが強い。

だから、ローカルの正しいリーダーを見つけることが大切。最も大事なのは、その人物が情熱とアイデアを持っていることだ。

・企業再建の解決案が見えない時は、もうとことん苦しみ抜き、考え抜くしかない。解決案を見つけ出す秘訣は、経営者が現場と同じ次元、同じ目線で本気で喧嘩することだ。

・後継者の持つべき条件は、ハンティング能力(獲物と追いかける能力と気概があり、高い志を何としても達成するのだという強い意志)、先を読む能力、交渉力(自分が何を得て相手に何を譲かの才覚)、高い志(命掛けで一緒に旗を掲げようという同志を集める魅力)だ。

同時代の創業者として屈指の実績を持つ孫正義氏の発言には、彼の成功するための哲学が満ちてします。

一方、日常業務を滞りなく、できる範囲でこなしている「作業」をするだけの毎日なのが、私の姿です。未来への設計図を練り、実行している彼の崇高な姿を参考にしたいと痛感しました。

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