岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

老子の「足るを知る」の本当の意味

2019-08-13 16:56:41 | 感動した書籍
再び、丹羽宇一郎氏の「人間の本性」よりの抜粋です。
老子の「足るを知る」とは、「身分相応に生きろ」の意味で使われることが多いようですが、もう少し深い意味合いがあることをご教授してくれました。

原典は次の内容です。

 人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。

 人に勝つ者は力あり、自らに勝つ者は強し。

 足るを知る者は富む、勉めて行う者は志あり。

意味としては、私の脚色もいれれば、以下にように解釈するべきのようです。

 人を知る者は知恵があるが、自分を知る者はもっと聡明である。

 人に勝つ者は力があるが、自分に勝つ者はもっと強い。

 そのような自分であれば、足るを知った者は満たされと感じ、強く実行できる者は志が持てる。


つまり、足るを知り、志を持った良い生き方ができるには、己を知り、己に勝たなくてはいけない、ということなのです。

自分は本当のところ何を望み、何を求めているにか、どういう状態であれば心は満たされるのか、などと自分をよく知らなけらば、「足るを知る」ことができない、ということです。


「足るを知る」とは、ほどほどの達成レベルで妥協して生きていくのではありません。

私の解釈では、「自分の能力を最大限に発揮し、自分の目標達成に奮闘努力して、得られた結果を素直に受け入れ、堂々と実行して高いを志を持つ。その境地。」と感じます。

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コメント
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