和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

最終回ラッシュ2。

2009-03-29 16:56:00 | いつもの日記。
今日は「絶対可憐チルドレン」が最終回。

このアニメは、原作を忠実にアニメ化したもの、という認識です。
実際、最後までオリジナルストーリーなどはほとんど挟まれなかったと思います。

さて、そうなると永遠の議題ともいえるのが、
「原作をそのままアニメにしただけの作品に、どんな価値があるのか?」
という点ではないでしょうか。

個人的な見解を述べるならば、「動き」と「音」の追加による付加価値と
考えています。
漫画の場合、「動き」は追加というよりも補完という意味合いが強いでしょうか?
ともあれ、大きくその2点。

絵が動くことで、原作よりも細かく且つダイナミックな表現が可能となります。
これは、「派手」という一言では括れない程のアドバンテージではないでしょうか。
例えば、原作では薫のサイコキネシスも「ドカーン!」一発で終わりです。
それはそれで、漫画的には1枚の絵で様々な工夫がされていて問題ないのですが、
アニメでは、
①薫の腕に赤いオーラが発生
②オーラが物質的な形状を持ち、相手へ向かう
③着弾「ドカーン!」
という工程が流動的に細かく表現されています。
特に、薫と葵はこの「動き」の恩恵を受けやすいキャラですよね。

次に、「音」ですが、これはまあ言うまでもないかと。
BGMに効果音、キャラの声と、漫画では絶対に不可能な表現ができます。
そりゃもう、卑怯なくらいの効果なんじゃないでしょうか。

というわけで、原作に忠実にアニメ化、といってもそもそも漫画とアニメでは
構成要素が違うのです。
同じことを表現しても、違った形となって表れるのは当然でしょう。
それこそ、次元が違うってヤツですね。
勿論、漫画がアニメに劣るというわけではないですが。
(アニメの方が構成要素が多い分、どれかひとつでもコケると大失敗になるし)

このような付加価値により、原作に忠実なアニメ化というのはそれだけで価値のある
モノではないかと僕は考えます。
より深く、物語を追体験するにはもってこいではないでしょうか。

・・・ええと、前置きが長くなりましたが。
絶対可憐チルドレン、十分に原作の面白さを引き出し、アニメ流に脚色して
非常に楽しめる作品になってたのではないでしょうか。
まぁ、アニメの方しか見てない人は、パンドラともブラック・ファントムとも
決着がつかずに不満の残るラストだと感じたかもしれませんが。
もしかしたら、打ち切り漫画みたいなイメージかも。
でも、第2期の可能性を残した、と前向きに考えれば良いだけかなと。
ハヤテも第2期始まるし。

そんなわけで、絶対可憐チルドレン、面白かったです。
第2期ももしあるなら見たいかなー。
コメント
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