和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

「ライトノベルの楽しい書き方 (1)(2)」読了。

2010-01-23 22:04:35 | 読書感想文。
1日で2冊読んでしまいました。
こんなことができるから、ラノベは恐ろしい。
三十路突入して自分がここまでラノベ好きだったことに気付かされる衝撃。
・・・少年漫画が好きなんだらから、そりゃ素養はあるわなぁ。

いい加減本題に入りましょう。
本作は、まぁ、ベタなラブコメって言ってしまえばそれまでなんですけど。
ヒロインは完璧超人でお堅いイメージだけど実はファンシーなライトノベルの作者でしたー!
という話。
ギャップ萌えっていう観点では、やっぱりベタですなぁ。
ラノベ界だけざっと見ても、「お嬢様だけどオタク」っていう乃木坂春香嬢が数年前に
通った道です。

じゃあ、本作の特徴はっていうと。
一般的な主人公観点の作品と群像劇の中間みたいなスタンス、でしょうか。

本作は、3人称で語られています。
しかし、微妙にキャラ寄りな3人称で、地の文で全キャラ分心情描写やっちゃうみたいな。
これを活かして、ヒロインの心境までもがガンガン語られます。
っていうか2巻なんかは主役はヒロイン側じゃないかというレベル。
・・・当然、主人公は置いてけぼりですね。
で、面白いと思ったのは、ここで「ラノベ作家である」という属性を活用してきたこと。
ラノベ作家=妄想力豊か、みたいなところで、ヒロインの軽い電波思考が楽しめます。
ベタなギャップ萌えも、こういう切り口だと結構新鮮に感じられますね。
逆に、この切り口が面白いと思えない人には向かないかも知れません。
しかし、相思相愛ラブラブものでこういう手法はやっぱりちょっと新しい気がします。
広い意味ではやはり群像劇に属すると思いますが、ここ以外は普通のラブコメなんすよ。

あと、個人的な好みなんですが、登場人物が少なめなところが良いです。
1巻はほぼメインの2人+空気レベルのサブキャラ数人程度。
2巻でも新キャラなし(サブからメインクラスへの格上げあり)。
一度に3人以上がドタバタするのが苦手な僕には実に有り難い作りになっています。
しかも、一文が短くて改行いっぱい。会話文もいっぱい。
もう、超読みやすい。
・・・なんか段々批判的な文章を書いてる気分になってきましたが、そんなことはないです。
僕、こういう軽い小説好きですよ。

それはそれで、もの書きとしてどうなんだ。

というところで、「ライトノベルの楽しい書き方」、楽しかったです。
続きも是非読みたいところ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする