台風もわが地の北を通過していった。
暴風雨圏に懸ったが予想された雨量の半分も
降らずに済んだ。
夏空が広がり蝉たちも自己主張に大忙し、これぞ夏。
夏は、何故か遠い日がセピア色を纏い甦る。
目の前にあった山桜の大木。まだ実の青い柿の木。
谷遊びに持参したそら豆のふやかった実。
日暮れもなんのその遊びまわった友達の顔。
遥かな少年の頃の声が聞こえて、ひとり思い巡らす
老身のいち日。
合掌
台風もわが地の北を通過していった。
暴風雨圏に懸ったが予想された雨量の半分も
降らずに済んだ。
夏空が広がり蝉たちも自己主張に大忙し、これぞ夏。
夏は、何故か遠い日がセピア色を纏い甦る。
目の前にあった山桜の大木。まだ実の青い柿の木。
谷遊びに持参したそら豆のふやかった実。
日暮れもなんのその遊びまわった友達の顔。
遥かな少年の頃の声が聞こえて、ひとり思い巡らす
老身のいち日。
合掌