T's Laboratory

ボウリング、その他について思うところを綴ったブロクです。

WBC世界フライ級タイトルマッチ

2008-12-25 23:21:30 | 格闘技
12月23日にWBC世界フライ級タイトルマッチが行われたので感想を
記したいと思います。

今回の内藤の相手は、対立王者の坂田からダウンを奪ったとはいえ、元々は
一階級下の山口真吾ということで、自分の予想も王者有利、リングで向かい
あった時は、やはり体格差があるという印象でした。

試合は、王者の動きが1ラウンドから非常に良い感じで、前回の清水戦と
比べても、パンチのスピードや切れは段違いで、本来の動きが出来ており、
変則的なフェイントからの強烈な右フックが何度もヒットしていたので、
中盤までのKOもあるのではと思ったくらいでした。

一方の挑戦者・山口の動きも良いと思いましたが、時折、良い右を当てる
ものの、王者の動きについていけてない感じで、カウンター気味にパンチを
何度も貰ってもダウンしないのが不思議なくらいでした。
これが最後のチャンスと思う心が体を支えていたという感じでしょうか?

解説では挑戦者がペースを掴みかけていると言っている場面もありましたが、
私は、内藤がいいパンチを貰っても、必ず連打を返して終始ペースを握って
いたように見え、11ラウンドでレフリーストップになるまで、打ち合いが
続いたのが不思議なくらいでした。

全体的には、王者は最後まで守ることなく、挑戦者も決して諦めることなく
攻め続けたので非常に見応えのある試合になったと思います。
今回の試合が決まったとき、また日本人挑戦者かとも思いましたが、へたな
相手よりはずっと盛り上がったのではないでしょうか?

次回の内藤の相手は指名試合でタイのポノムルンレックということですが、
これをクリアーしたら中南米や欧州の挑戦者を迎えて防衛戦を行って欲しい
と個人的には思っています。

これまでの相手は日本人、タイ人だけなので、このままの路線では日本や
東洋のタイトルマッチという感じもしますし、違うタイプの相手と試合を
することで内藤のボクシングの面白さが引き出されるのではないかと思い
ます。

また、王者が健在なのに、挑戦者の国が偏っていることで、政治的圧力が
加わり、暫定王者が作られてしまうのを個人的には心配しています。

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