T's Laboratory

ボウリング、その他について思うところを綴ったブロクです。

世界フライ級ダブルタイトルマッチ

2008-07-30 23:09:00 | 格闘技
本日は日本人がWBA、WBC両団体の世界王者に君臨しているフライ級の
ダブルタイトルマッチが行われたので感想を記してみたいと思います。

WBA 坂田×久高

圧倒的なスタミナを持つ王者が、中盤以降、優位に立って勝つという
大方が予想したと思われる展開で中~大差の判定防衛となりましたが、
挑戦者にはパンチの鋭さや当て感があり、終盤、打ち合いに出て何とか
活路を見いだそうとしたハートの強さを見せたこともあって、決して
一方的な展開にならず、見応えのある試合だったと思います。
挑戦者はスロースターター気味の王者に序盤、ダメージを与えることが
出来ず、目論見通りペースを奪うことが出来なかった印象です。
一方、王者は左のガードを高く保ち、序盤に決定的なパンチを食わない
よう注意を払い、ここ2試合とは異なり、終始ペースを奪われることは
ありませんでした。
地味ながら確実に前の試合の反省を生かし、進歩している点は素晴らしい
と思います。

WBC 内藤×清水

キャリアに勝る内藤が正統派の日本王者の挑戦者を終始翻弄して大差の
判定で勝つと個人的には予想していましたが、気負いからなのか王者の
パンチの的中率が低く、挑戦者のジャブ、ストレートが当たり、先手を
取る展開は意外でした。
8ラウンドまでの採点は、挑戦者のパンチのクリーンヒットを評価する
内容で、7ラウンド以降、王者もペースを掴んできたものの、相変わらず
挑戦者のジャブ、ストレートは冴えていてパンチのヒット率は落ちず、
王座の交代もあるのではという雰囲気になってきたと思いますが、10
ラウンドに左フックをクリーンヒットしてからの詰めはさすがだと思い
ました。
後一歩というところで大魚を逃してしまった日本王者の清水ですが、
ボクシングセンスの良さを大観衆の前で披露し、戦前に語っていた
正統派ボクシングの強さも証明できたと思いますので、再起をして
勝ちを重ねれば再び、世界へのチャンスも巡ってくるのはないでしょうか?
一方、内藤はポイントでは完全にリードされながらも諦めず、一発の
パンチをきっかけに逆転KO勝利を呼び寄せた勝負強さは、ファンへの
アピールも十分だったと思います。

その他

内藤のインタビュー中、亀田興毅が現れ、祝福を装いつつ、ちゃっかり
対戦をアピールしていましたが、インタビューをさえぎっていましたし、
自分の試合やイベントでもないのに存在をアピールすることは、かなり
失礼な行為に感じました。
イメージチェンジをアピールしたいのかもしれませんが、その行為から
して本質は何も変わっていないような気がしますし、TBSの演出で
あるなら、完全に失敗だと思います。
以前、日本王者時代の内藤の対戦要求を鼻で笑い、世界王者になって
からも対戦を明言することがなかったのに、今更なにをという感じです。
今回の試合で隙を見せた内藤なら攻略が可能と思ったのかもしれませんが、
個人的には、今までの経緯からして、内藤は指名試合になるまで対戦
する必要はないと思います。

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