2012 BOOKS 4 ◆
「宗教事件の内側―精神を呪縛される人びと」 藤田庄市
何と読むのに1ヶ月以上もかかってしまった。文章がやや難しいこと、背景や出来事が複雑なこと、興味深く何度か読み返してしまうことなどの理由による。
いわゆるカルト教団事件のルポルタージュで、猟奇的、グロテスクなところのみをピックアップしており、本質を掘り下げるというよりもワイドショー的であった。
ライフスペース事件、法の華三法行事件、統一教会問題、一連のオウム真理教事件と続く。
一方的に「カルトは悪」という前提、スタンスで進められていくことに若干の違和感を覚える。犯罪はもちろん悪であるけれど、新宗教だから悪ということはない。信じている人たちは、幸せなんだろうと想像する。悩むより指示された方が多分、楽だ。
そして、なぜあれほどまでに狂信的にさせることができるのかを知りたくなった。それぞれ構築したビジネスモデルがあるのだろう。
「宗教事件の内側―精神を呪縛される人びと」 藤田庄市
何と読むのに1ヶ月以上もかかってしまった。文章がやや難しいこと、背景や出来事が複雑なこと、興味深く何度か読み返してしまうことなどの理由による。
いわゆるカルト教団事件のルポルタージュで、猟奇的、グロテスクなところのみをピックアップしており、本質を掘り下げるというよりもワイドショー的であった。
ライフスペース事件、法の華三法行事件、統一教会問題、一連のオウム真理教事件と続く。
一方的に「カルトは悪」という前提、スタンスで進められていくことに若干の違和感を覚える。犯罪はもちろん悪であるけれど、新宗教だから悪ということはない。信じている人たちは、幸せなんだろうと想像する。悩むより指示された方が多分、楽だ。
そして、なぜあれほどまでに狂信的にさせることができるのかを知りたくなった。それぞれ構築したビジネスモデルがあるのだろう。