やねうら日記

~日常の中にある幸福

沈没船

2012年08月20日 | 日記
仕事、ビジネス系の本を読まなくなった。ビジネス番組も見なくなって久しい。「プロフェッショナル」「ソロモン流」「カンブリア宮殿」「ワールドビジネスサテライト」など。

どれを見ても自分には(自分の会社には)何ひとつ当てはまる物がなく、何ひとつ参考にならないからだ。どんなに良いやり方、モチベーションの高め方、目から鱗の考え方があっても、何ひとつ実践できない。本当に悔しいし、とても残念だ。ある一人の判断で全てが動き、それが正しいかどうかは別として、客よりその一人を喜ばすために(あるいは怒られないために)会社が存在し、存続している。北のようなものだ。「喜び組」と言われる人さえ存在する。

この数年間を振り返ってみても、誰かの役に立ったという実感がない。達成感で喜んだ記憶がない。同僚や上司と喜んだ記憶がない。喜んでいる人を見た記憶が全くない。喜んでいるふりをしている人ならたくさんいるが。。。


ビジネス番組には必ず、笑顔、喜び、充実感、失敗と挫折、そして挑戦、成功がある。それがどれも当てはまらない。何をしても怒られるので笑顔も喜びも充実感もない。罵倒と叱責とあら探しばかりなので、誰も挑戦もしなくなる。挑戦しなければ失敗も挫折さえもないのだ。どうしてこんな馬鹿げたことになったのだろう、と心から残念で情けなくなる。

今日、たまたま「プロフェッショナル」を見て、
僕らはひどく遠い場所に来てしまった、と思った。
まるで沈没船のようだ、と思った。