やねうら日記

~日常の中にある幸福

好きなうた  ~誰も僕の絵を描けないだろう <あがた森魚>

2012年07月11日 | 音楽
オリジナルは友部正人だが、僕はあがた森魚の歌うこの歌が好きだ。

せつなくて苦しくて、体が引きちぎれそうになる。
裸にされて放り出されるような気になる。


http://www.youtube.com/watch?v=DYb2Civ4o1k

「誰も僕の絵を描けないだろう」 あがた森魚 歌詞:友部正人


心臓をかすめて 通るはビルディングの直線
直線の嵐の中で 人は気が狂うだろう
大女のスカートに 男が丸呑みされるのを見たんだ
女は最後まで 男を愛せないだろう
僕は死ぬまで 道路になれないだろう

僕は北国からやって来た 
南国育ちの君の体 歯形を付けるために
長い長い旅暮らし 夜には寝袋に潜り込み
ぼーぼーって寂しい息をする

うんとうんと 重たい靴を履くんだ
歩いているのが 僕にもよくわかるように
一度始まれば もう終わりはない
地球の胸板に 顔を埋め
昨夜 ロバになった夢を見た…


誰も僕の絵を描けないだろう
あの娘はついに やっては来ないだろう
僕の失敗は 僕の引き出しの中にしかない
この砂のような夜を 君に見せてあげたいんだ
だからもう5時間も この丸テーブルの前に座り込んでる


扉を開けばそこは北国 僕の吹雪の中をさまようのは誰だ
またいつか君のところへ 帰って行く日が来たら
僕が渡った川や もぎとった取った季節の名前を
地図のように広げて 君に見せてあげるよ


***
 結局のところ、と思う。
 「僕の失敗は 僕の引き出しの中にしかない」 のだ。
 「誰も僕の絵を描けない」 のだ。

 だからこそ
 「この砂のような夜を 君に見せてあげたい」 し、
 「もう5時間も この丸テーブルの前座り込んでる」 のだ。
 
 「僕の吹雪の中をさまようのは誰だ」
 「またいつか君のところへ帰って行く日が来たら」 
 「僕が渡った川や もぎとった取った季節の名前を
  地図のように広げて 君に見せてあげるよ」 


そう、もちろんその日は来ないのだ。永遠に。

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